ダークハウス
あらすじ
幽霊屋敷として知られる廃墟で5人の若者が惨殺された。
捜査を担当するルイス刑事(フランク・グリロ)は精神分析が専門の恋人クライン(マリア・ベロ)を現場に呼び、
唯一の生存者ジョン(ダスティン・ミリガン)から事件の真相を聞きだそうとする。
彼の証言では、犠牲者たちは降霊術によって悪魔に殺されたという。
半信半疑ながらもクラインがジョンの話しを聞いていくうち、驚愕の事実が明らかになる…。
登場人物
ルイス…刑事。怒りっぽい。
クライン…ルイスの恋人。カウンセラー。
ジョン…生存者。色々秘密が…
ミッシェル…ジョンの彼女で行方不明。
ブライアン…ミッシェルの元カレでジョンと不仲。
一言コメント:怪しい奴は疑いましょう
感想(ネタバレ注意!)
登場人物に明らかに怪しい奴がいて、そいつの秘密が明かされていく内に疑念は深まり、そしてなんのどんでん返しもなくやっぱりそいつが黒幕でしたというお話です。
まあそいつとはジョンなんですけどね。
事件に関わった他のメンバーは殺されてたり行方不明だったりの中で唯一五体満足で生き残るというだけでも怪しさ満開なのに、過去に同じ屋敷で起きた事件(女の子が友達を殺しまくって最後に自殺)の唯一の生き残りが実の母親なんて事実が明らかにされたらジョンが黒幕だと言ってるようなもんです。
この手の映画だとここから二転三転して実は黒幕は違う人物…!みたいな展開も多いんですが、この映画はシンプルでした。
シンプル過ぎて、ワクワクもしないしつまんなすぎです。
設定はとてもよかったのに、残念な出来になってました。
途中、怪奇現象なんかも起きたりするんですがまったく怖くもなく。殺戮シーンもちょこっとでグロいシーンもほとんどありません。
ブライアンが生きてたのはいいんですが、何で逃げたの?舌を切られてしゃべれないのはわかったけど人を殺してまで逃げて店に立てこもる必要あったの?
ジョンに操られてたのか、錯乱してたのか、この辺がなんか釈然としません。
カメラの映像ではブライアンが他の人を殺しまくってる映像が映ってたけどこれはどんなトリックだったんでしょう。ジョンが操って殺させた?
この映画で唯一感心したのは
ブライアンは何で意思表示しない?→舌が切られてしゃべれないから
ジョンは実は事件の時に死んでいた→じゃあここにいるジョンは誰?
だけです。
後は予想通りの展開って感じでしたね。
真相は悪魔がこの世で好き勝手するためにはあの屋敷で儀式をしてその儀式に参加した全員を殺した後その儀式に参加したメンバーのお腹にいる子供に宿れば悪魔が無事に産まれるって事だそうです。
つまり、妊娠している女がいてその女が生き残りつつ他のメンバーは全員死なないとダメというめんどくさいルールがあるみたいですね。
何でこのルールじゃなきゃダメなのかも本編で一切語られません。
で、前回の事件はジョンの母親が妊娠していた為に悪魔はジョンに宿り、そのジョン(中身は悪魔)が事件を起こしつつ自殺して今度は実は生きてたミッシェルのお腹にいるジョンの子に宿るみたいな感じです。
悪魔は長い間同じ人間の中にいられないんでしょうかね?
最後、クラインがジョンが黒幕だって知ってるのに二人きりになって殺されかけるみたいなシーンがあるんですが、何でこの手の映画って安易に二人きりなるんでしょうね?いくら相手が手錠してるとはいえ危ない奴と二人きりになりなんて自ら餌になろうとしてるようなもんでしょうに。
まあそうしないと映画が盛り上がらないってのはわかるんですけどね。
なんだか美味しい材料は揃ってるのに調理がヘタで残念な出来の料理が出来たみたいな、そんな感じの映画でした。
個人的点数:35点
(驚愕の事実はありません!)
クラインってどっかで見た事あるなと思ったら、
↑のエヴリンだったんですね。賛否ありましたが、私は彼女のエヴリン好きでした。