ジャックと天空の巨人
あらすじ
かつて地球には巨人が存在しており、地上で生活していた時代があった……。
ある日、農家の青年ジャックは、ふとしたことから人間界と巨人界を隔てていた“禁断の扉”を開けてしまう。
何百年もの間、人間たちから遠ざけられていた巨人たちは、自分たちが住んでいた地上を取り戻すために、再び人間界に足を踏み入れる。
ジャックは、王国のため、王国の人々のため、そしてプリンセスへの愛のために命懸けの戦いに挑むことを決意するが、100人の巨人が襲いかかってくる。
迎え撃つのはわずか300人の人間のみ。はたしてジャックたちに打つ手はあるのか……。
登場人物
ジャック…貧乏な青年。
イザベル…活発なお姫様。
エルモント…騎士団長。
ロデリック…イザベルの婚約者
一言コメント:大きさで勝負は決まらない!
感想(ネタバレ注意!)
おとぎ話を実写化するという一時期ハリウッドで流行っていた流れで作られた映画で、「ジャックと豆の木」が原作の映画です
原作の雰囲気は残しつつも、お姫様との恋愛や国VS巨人軍(野球じゃないよ!)の派手なドンパチが加わって物語としてはおもしろく仕上がっていたと思います。
ユアン・マクレガー演じる騎士団長はいいとこ取りの美味しい役でしたし、ロディックも小物感が半端なく良い味出してました。
ただ、どうしても気になったのが主役のジャック演じるニコラス・ホルト。
彼、どうしても芸人の狩野英孝にしか見えないんですよ。
後は巨人達の吹き替えが芸人さん達だったんですが、明らかに関西弁の人がいるのが少し萎えてしまいました。
これは芸人さん本人が悪いんじゃなく起用側の問題だと思うんですが、浜ちゃんのシュレックといい吹き替え側が映画に合わせて声を作るんじゃなく、映画側が吹き替えの声に合わせるのはやめてほしいですね。
物語は本当にシンプルで、
豆が成長してお姫様が天空に行っちゃった!
↓
そこに囚われてたお姫様を救出して天空から脱出!
↓
天空から巨人が襲来!国VS巨人の戦い!
と物凄くテンポよく出来ていました。
国VS巨人の戦いも、大勢いいる巨人に上手く対抗していて、その手段も王国の周りに張ったガソリン(で、いいんですよね?)に火矢を放って国の周りを火で囲う事で巨人を近寄れなくしたりと現実的でよかったです。
ジャックVS巨人のボスの最終決戦も、ジャックの小ささを利用した戦いなど工夫満点でしたね。
全体的に巨人との戦いは物凄く考えられて作られていて、ハラハラドキドキ出来て楽しめました。
この映画は巨人を従わすことが出来る「魔法の王冠」が物語のキーを握るのですが、最後ジャックが王冠を使って巨人に天空に戻れと命令して戦いが終わり、というのはちょっとあっさりしすぎな気がしました。
巨人VS人間の戦いがとても良かっただけに、そこだけが不満でしたね。
無理だとわかっていても人間側が巨人を打ち負かすところをもっと見たかったです。
全体的には「おとぎ話を実写化」映画の中では出来は良い方なのではないでしょうか。
おとぎ話らしく最後はジャックとお姫様が結ばれておしまい。
なのですが、続編を匂わすラスト。
でも続編は、作られないだろうなあ…。
個人的点数:64点
(ユアンマクレガー演じる騎士団長の奮闘に注目!)