映画感想ライブラリー

文才ない人間が人気作からB級まで映画を見た感想を書くブログ※辛口注意

サバイバル・ソルジャー

 

 

あらすじ

気の弱い会社員クリスは、いつも同僚のフィルに手柄を横取りされたりと虐められていた。

ある時、変わり者の元海軍兵士ストームの指揮下で、体力と精神力のトレーニングを受けることになり、クリスの勤める職場の社員全員が大自然の只中へ送り込まれる。
ところが、研修が始まってすぐに教官のストームが野生のトラに襲撃され行方不明に。
ボーイスカウト経験者の気弱なクリスがメンバーのリーダーとなるが、フィルが反発してまとまるどころか分裂の危機に陥ってしまう…。

 

 

登場人物

クリス…元ボーイスカウトの気弱な社員。夢は小説家

リサ…誰に対しても分け隔てなく接する人気者の社員

ジャレッド…クリスの親友の社員

ブレンダ…リサの友人。うさぎ好き

フィル…クリスの手柄を横取りしたりする嫌味な社員

ストーム…元海軍兵士

 

一言コメント:人間は欲求に逆らえない生き物

 

感想(ネタバレ注意)

パッケージやポスターには、ジャン=クロード・ヴァン・ダムが主演みたいにと堂々と載っていますが、実際はクリス役のアダム・ブロディが主演でヴァン・ダムは脇役です。ある意味美味しい脇役ですが。

地味にヴァン・ダムの実娘ビアンカ・ブリーも出演していて親子共演もしています。

ストーリーは気弱で目立たないダメ社員には実は凄い特技があり、その特技で周りに尊敬されていくが、それに嫉妬する社員もして…というよくあるコメディー映画です。

ヴァン・ダムは開始早々トラに襲われてフェードアウトしてしまいますが、しばらくすると再登場します。ある意味マヌケな再登場です。

よくあるコメディー映画なので、コメディーの基本は全て抑えていました。

ダメ主人公や人気者のヒロイン、大柄で口の悪いけどいい奴の親友とどこか変なヒロインの友人と登場人物も定番で固めていました。

それでいて、ダメ主人公に特殊技能があって周りの見る目が変わるというカタルシス的な要素も含まれていましたね。

途中、クリス派とライバルのフィル派にグループが分裂してしまうんですが、マトモにサバイバル生活をしているクリス側に対して、フィル側が速攻おかしくなってくのは笑った。

幻覚作用の木の実を食べちゃってラリって乱交状態って、人間には3大欲求があると言われていますが性欲も人間にとっては大事な要素なんだなと。

その後どんどん蛮族化していくフィル側がアホ過ぎておもしろかった。

文明社会から離れていくと人間ってやっぱりシンプルな行動・考え方になっちゃうもんなんですね。

マトモにサバイバル生活をしていてヒロインのリサとイチャイチャしたり青春を謳歌していたクリス達も、ヴァン・ダム演じるストームが再登場してからはどんどんコメディーに寄っていきましたね。

しかし、ヴァン・ダムは登場して速攻で退場、その後再登場後もクリス達にバカにされたりお荷物扱いされたりしつつ最後はちゃんとオチも作るなど、美味しい役回りでした(笑)。

リサ達3人がつかまって、クリスは蛮族の王と化したフィルと最終決戦することになるんですが、その戦いは本当に普通の戦いでしたね。

ここはもうちょっとギャグに寄せてもよかったんじゃないかな。

中途半端でイマイチ盛り上がらない最終決戦でした。ここだけがちょっと不満な部分。

最後は無事に島から脱出、会社の社長にクリスは評価されて昇進を打診されるも「夢を追いかける」と今まで自分に見向きもしなかった会社社長に辞表を叩きつけてヒロインと一緒に会社を辞めるENDで、定番ですが悪くなかったんじゃないかな。

クリスとリサがくっつくのはわかるんですが、何故か親友のジャレッドとブリンダがちゃっかりくっついてたのはおかしかったですが。

ただ、フィルが一人だけ島に残って孤独の王やってるのはかわいそうかな。

確かに糞野郎ですが、一緒に連れ帰ってクリスが社内で評価されまくる&ヒロインとイチャイチャするシーンを見せつける程度の罰でよかったんでは。

全体的にコメディーの定番で固めてあって悪くない映画だったと思います。

ただ、ヴァン・ダム目当てで見るとちょっと期待外れかもです。

再登場はするとはいえ速攻退場するし、当然主役ではありませんから。ある意味美味しい役なんですけど。

ヴァン・ダム目当ての方は要注意ですね。

映画としては悪くないですから、ヴァン・ダム目当ての方も見て損はないと思いますが。

 

個人的点数:62点

(ヴァン・ダムVSトラの熱い(笑)戦いに注目!)