映画感想ライブラリー

文才ない人間が人気作からB級まで映画を見た感想を書くブログ※辛口注意

処刑島 みな殺しの女たち

 

 

あらすじ

サラはある理由で不仲になった親友のアビーとルーの関係を修復するため、思い出の無人島で週末を過ごすことを計画する。最初はギクシャクしていた3人も、当時の思い出がよみがえり、溝は徐々に埋まっていった。

やがて陽が沈み、誰もいないはずの島に人影を発見し驚く3人であったが、その人影が幼馴染のヘンリーと彼の友人2人である事が分かると、すっかり安堵し彼らを夕食に招く事にする。

そしてルーは、酔った勢いでヘンリーを誘惑し、2人で森の中に消えてしまう。

しかし、森の中でそれまで紳士的に振る舞っていたヘンリーが別人のように豹変し、ルーに乱暴に襲い掛かりルーは激しく抵抗し誤って彼を殺してしまう。

戦場から戻ったばかりの軍人である男たちは復讐のため、女たちを皆殺しにすると言い放ち…。

 

 

登場人物

サラ…親友二人の仲を取り持とうと無人島行きを計画する

アビー…サラの親友。昔ルーの彼氏と浮気をしてしまう

ルー…サラの親友。既婚者だがアビーとの過去のいざこざを引きずる

ヘンリー…元軍人。ルーに誘惑されるも拒否され死ぬ

ヘンリーの友人2人…過去にヘンリーに助けられたため強い恩義を感じている

 

一言コメント:親友は選びましょう

 

感想(ネタバレ注意)

簡単に言いますと、

人妻の自分勝手な火遊び(未遂)が原因で登場人物全員が不幸になるお話です。

もっと詳しくいうと

バカな親友二人に友達思いの良い人が振り回された挙句殺されちゃうお話です。

本当にビックリするくらい屑とアホしかいない映画です。

基本登場人物は6人なんですが、

ルー→男を誘惑した挙句に直前で拒否る、全ての元凶

アビー→ルーの男を寝取ったりルーの無謀な計画に賛同したりするアホ

ヘンリーの友人二人→命の恩人が死んでショックなのはわかるが無関係なアビーとサラに手を掛けようとする屑

と4/6がアホか屑ってどうなってるの。

ヘンリーはさっさと死んでたいした描写がされてなかっただけでこの映画の良心はサラだけっていう酷さ。

そして、そのサラがアホな親友二人の所為で死ぬという。

男達から逃げて森に潜伏してる時、流されてる自分達の船を見て「泳ぎ得意だから私が泳いで取ってくる」というアホな提案をしたルーに対し、「船遠すぎるし夜の海は寒いから危険」と至極まっとうな意見を述べたサラに対し「私達は3人一緒よ」とムリヤリ3人で行く事を強要、案の定敵に見つかるわ船は遠すぎて届かないわ寒さで死にかけるわの3重苦に陥るルーとアビーを見てこのアホ2人の所為で死んだサラが報われなさすぎる…と不憫に。

そして二人を最大限思い遣ってたサラが死んでもたいして悲しまずに裸で仲直りのイチャコラってもうね…。

サラもこいつらの不仲を何とかしようと考えずにほっとけばよかったのにね。

サラが死んだ後はアホ二人が「殺される前に殺してやる!」精神になって男二人に襲いかかったり、最後の男一人とアホ二人の最終決戦でお互いを庇いあう「美しき友情」なシーンが涙を誘ったり、アホ二人の友情が屑な男に打ち勝つという本当に素晴らしいラストでした(棒読み)

ルーとアビーは一回サラに殴られろ

今時B級映画でもここまで登場人物もストーリーも酷い映画って中々お目に掛かれないですよ、ほんとに。

この映画で唯一癒されたというか笑ったシーンはルーとアビーが裸で行動しているシーンだけです。

ここだけ急にB級映画臭が凄すぎてにやけちゃいました。

追う方にも追われる方にも感情移入できない(むしろ自分勝手なルーは自業自得過ぎ)という画期的な映画です。

ある意味凄い出来の映画なので、気になる方はぜひ一度ご覧になってはどうでしょう。

 

個人的点数:33点

(アホな親友二人の為に必死に頑張るサラが見所!)