ゾンビ・アルカトラズ
あらすじ
ゾンビが世界中に蔓延した近未来。
サンフランシスコでは、生き残ったわずかな人々が絶海の監獄島アルカトラズにたてこもっていた。
やがて、アルカトラズ島にも大量のゾンビが海をこえて押し寄せ、島を脱出した生物学者リンは、ゾンビウイルスのワクチン開発に最後の望みを賭けアーノルド博士の研究所へと向かう。
一方、もうひとりの生物学者ハルバーンは、アルカトラズ島に残りゾンビ化した自身の娘を実験台に、ウイルスの謎を解き明かそうとしていた……。
登場人物
リン…生物学者。
ハルバーン…生物学者。娘がゾンビ化してしまう
カスピアン…傭兵隊のリーダー。
カイル…カスピアンを父のように慕う
アシュリー…カイルの恋人。妊娠している
マーシャル…カスピアンの仲間だがリンについてくる
アーノルド…ゾンビウイルスのワクチンを研究している学者
一言コメント:人生に絶望する前に周りの人間の事を考えろ!
感想(ネタバレ注意)
簡単に言いますと
とにかく痛グロに特化した映画です。
痛そうなシーンやグロイ描写満載です。
なので、ストーリーはあってないようなものになっています。
タイトルにアルカトラズとついていますので、監獄に人間が籠城して侵入してくるゾンビとドンパチやる映画かな?と思いましたが全くそんなことはなく。
開始早々にゾンビは島に上陸するわ主人公一味は島から脱出するわでアルカトラズというタイトルの意味が全くありません。
B級映画界の帝王だと個人的に思っているダニー・トレホがカスピアン役で出演していたんですが、どう見ても準主役というか重要人物的な登場の仕方だったのに、島から脱出してすぐにリンと仲違いして別離、速攻ゾンビに殺されるという扱いには正直ガッカリでした。
この映画、とにかく痛グロ重視で本当にストーリーはおざなりすぎです。
痛グロ重視ならそれを貫き通せばいいのに、中途半端にスタッフの「これ感動するだろ?」的なシーンが入るんですよね。
ハルバーンはゾンビ化した娘の世話をしつつもゾンビの生態について調べていたんですが、最終的には自分の新鮮な生肉を美味しそうに食べる娘を見て絶望して娘もろとも自爆します。
いくらショックを受けていたのだとしても娘がゾンビ化しているのを承知で残って、仲間のリン達が必死にゾンビから逃げて打開策を見つけてる最中にそれらを全て放棄して自爆って感動するより前に自分勝手すぎる。
カイルは恋人であるアシュリーと離れてでも父のように慕うカスピアンにくっついてきたのにそのカスピアンがゾンビ化、仕方なく殺す羽目にっていうのはわかります。
でも、その殺し方。チェーンソーで真っ二つって、それはないわ。
感動にムリヤリ痛グロ描写を入れてもはやギャグみたいになってました。
そして、アシュリーはお腹の子供(カイルの子じゃない)の未来に絶望してバスをぶつけて自殺って、理由はわからないでもありません。
でも映画の冒頭からちょくちょく意味ありげに出てきてた身重の女性、あまりにも意味深な描写なのでこの女性orお腹の子供がワクチンの鍵なのかな?と思ってたらリン達に救助されて速攻でゾンビに噛まれ、お腹の子も色々アレになって、ただ単にアシュリーに(悪い)影響を与えるだけの存在だったのはさすがに酷い。
必死に引っ張ってた身重の女性の存在意義それだけかよ。
中途半端に感動シーンなどを入れずに痛グロ描写に特化してた方がよかったのでは?
その方が視聴者もストーリーを気にせずに痛グロ描写に集中できますし。
自分の肉を自ら切り取ったり、腕を生きたまま切断したり、本当にそっちの描写は凄いですから。
あと、個人的に気になったのはゾンビの描写。
昨今のゾンビは素早く動いたり攻撃力も半端有りませんが、島まで遠泳してすぐに人間を襲えるほど体力あったり、橋を下からよじ登ったり、もはや超人レベルになっててさすがに進歩し過ぎでは?
ゆっくり歩くゾンビはもはや完全に過去の物なんですね…、少し寂しくなりました。
とにかく痛さとグロさに特化しまくっている映画です。
それらの映画好きには間違いなく、オススメ出来る作品です。
ストーリー?気にしてはいけません。
個人的点数:35点
(身重の女性の行く末に注目!)