バトル・ハザード
あらすじ
近未来の東南アジア某国で、大手バイオテクノロジー企業の研究所から強力なウイルスが流出。
感染した人々は次々にゾンビ化、街は未曾有の混乱状態に陥っていた。
しかし軍事封鎖され、誰ひとり出入りのできない厳戒態勢に突入した街へ、傭兵マックス・ガトリング少佐が部隊を率いて乗り込んできた。
マックスは街に取り残されたジュードという令嬢の救出任務を受け、ゾンビだらけの危険極まりない街で必死の探索を開始する。
凶暴なゾンビ相手に次々と仲間を失いながらも、やがて彼は何とかジュードを探し出すことに成功。
そして生き残った人々と共に、恐るべきゾンビだらけの街から命懸けの脱出作戦を敢行するのだが、そこにはゾンビだけではなく殺人ロボットまでもが潜んでいた!
更にその陰では、巨大企業が事態収拾のために街を全て焼き払うという、恐るべき計画も進行していて…。
登場人物
マックス・ガトリング少佐…ジュード救出の依頼を受けた凄腕傭兵
ジュード…ゾンビだらけの街に取り残された令嬢
リース…ジュードの恋人でウイルスを流出させた会社の研究員
デューク…街で生き残った人間グループのリーダー
アンナ…デュークの愛人
リン&エルヴィス…街の生き残りで恋人同士
一言コメント:ゾンビって意外と脆いよね
感想(ネタバレ注意)
「エクスペンダブルズ」でも有名なドルフ・ラングレン主演のゾンビ映画です。
正直言います。
脚本は本当に酷いです。
B級映画ですから多少は目を瞑るにしても、色々突っ込み所が多すぎます。
でも、
私は意外と好きです、この映画(笑)
滅茶苦茶なんですけど、なんか勢いとドルフの存在で乗り切ってるというか。
ゾンビ+ロボって誰もが考えるもやらなかった組み合わせが意外とマッチしてました。
主要人物もゾンビ映画でお決まりのタイプばかりで。
ジュードはかなり勝ち気で行動派のヒロインですがツンデレなところもあり可愛げがあって、デュークは典型的な嫌味な悪いやつでしたね。
アンナはマックスに興味を示していたし、もっとこの映画をかき回す存在になるのかなと期待していましたが、あっさりゾンビに噛まれて終わりってのが少し物足りなかったですね。
マックスとジュードが安易な恋愛関係にならないのもよかった。
途中いい雰囲気になりかけましたが、結局最後まで親愛というか疑似親子みたいでちょっと微笑ましたかったです。
マックスのアクションはいいんですが、動きがモッサリなのがなあ…。
ゾンビが結構素早く動くのであのモッサリな動きでゾンビがどんどん倒れていくのが違和感というかちょっとシュールな感じになっていました。
アクションは本当によくてマックス(ドルフ)自体は凄いかっこいいんですけどね。
ストーリーは突っ込みどころ満載なんですが、ゾンビ映画の定石からはあまり逸れていないかな。
ロボが突然出てきてゾンビを殺しまくってマックス達の仲間になるところはご都合主義過ぎだろ!とさすがに思ってしまいましたが笑えたから許します(笑)
ゾンビに襲われてたリンを見捨てたデュークが逆にリンに見捨てられてゾンビうようよの場所に置き去りにされたりしたシーンはこっちも「ざまあみろ!」と思えたし
マックスとゾンビ達の戦いとか、バイクに乗ったマックスのカッコ良さには素直に興奮しました。
地味に速攻で死にそうなリン&エルヴィスがなんだかんだ終盤まで生き残っていたのも嬉しかったり。
シーンの一つ一つは本当に良いものも多くて素晴らしいんですけどね。
これでストーリーがもう少ししっかりしてたら…
まあ微妙などんでん返し?もあったラストも含めて、私は結構好きですけど。
よくあるB級ゾンビ映画にドルフ・ラングレンとロボを合わせたような作品です。
好みもあるかもしれませんが、個人的には好きな映画でおススメですね。
個人的点数:58点