映画感想ライブラリー

文才ない人間が人気作からB級まで映画を見た感想を書くブログ※辛口注意

ピッチ・パーフェクト

 

 

あらすじ

音楽プロデューサーになることを夢見るベッカは、父親が教授を務めるバーデン大学へ自身の意に反して入学することとなった。

大学内での活動に一切の興味を抱けず、孤立している彼女の唯一の楽しみは、校内ラジオ局でのアルバイトだった。

だが、そんなある日、ベッカがシャワーを浴びながら鼻歌を歌っていると、それを聞いた上級生のクロエから大学の女性アカペラグループ「バーデン・ベラーズ」への参加を勧められる。

流されるままにグループに加入したベッカだったが、そこで自らを「ファット(太っちょ)」と名乗るエイミーや奔放なステイシー、レズビアンのシンシアといった個性豊かな新入部員と知り合い、彼女たちと共に部長のオーブリーから厳しい指導を受けることで、いつしか本気でアカペラの全国大会を目指すようになり…。

 

 

登場人物

ベッカ…将来の夢は音楽プロデューサー。女友達がいない

オーブリー…伝統と勝利に固執する「バーデン・ベラーズ」のリーダー

クロエ…オーブリーを支える「バーデン・ベラーズ」サブリーダー

ファット・エイミー…「バーデン・ベラーズ」の新入生で明るい性格

リリー…声が小さすぎる「バーデン・ベラーズ」の新入生

ジェシー…「トレブルメーカーズ」の新入生でベッカとはお互い意識する仲

 

個人的一言:仲間っていいね!

 

感想(ネタバレ注意)

恋愛も友情も盛り込まれた王道の青春映画です。

大作ではないながらもアメリカでヒットしたと聞いていたのですが、正直そこまで期待はしていなかったんです。

それで、実際見てみるととてもおもしろかったです!

恋愛、友情、挫折からの栄光と本当に王道を走っているのですが、これがとてもいい。

なるほど、これはヒットするわけだ。

簡単に説明すると、「とある理由」で前年の大会がふがいない結果になり、ライバルである男だけのアカペラ軍団「トレブルメーカーズ」にも完敗した「バーデン・ベラーズ」が、新しい仲間を集めてどん底から大会優勝を目指すというストーリーなのですが。

この「新しい仲間」というのが個性的なのは定番ですが、私はその中でもリーダーであるオーブリーが好きですね。

このオーブリーというのは緊張すると?ゲロを吐いちゃうという体質で、実は前年の大会ではパフォーマンス中にゲロを吐いたせいでダメな成績になっちゃったんです。

それをなんとか挽回しようと自分にも他人にも厳しく接し伝統に固執するんですが、このオーブリーはベッカと並んでもう一人の主人公と呼べる存在なんじゃないかなと。

ベッカもオーブリーも父親と不仲で(ベッカは夢を認めてくれないから、オーブリーは勝てない人間は負け犬だと言い続けられた)、共に自分を支えてくれた大事な存在と大会前で喧嘩になり(ベッカはジェシー、オーブリーはクロエ)、そしてベッカは変革を望み、オーブリーは伝統に固執する。

どこか似ている二人が「アカペラ」と「仲間」の前で自分を解放し、素晴らしい結果を獲得する。

最初は頭固いな~と思っていたオーブリーが気づけば一番好きになっていました。

それを支えるクロエ、この二人のコンビが大好きですね。

大会に移動するバスの中で「バーデン・ベラーズ」のメンバーが歌いだし、クールだったベッカも乗せられて一緒に歌っちゃうシーンとか、本当の仲間になるために「バーデン・ベラーズ」のメンバーが自分の秘密を暴露して結束を固めるシーンとか、本当に好きな場面は沢山あるんですが、やはり一番よかったのは大会の決勝での「バーデン・ベラーズ」のパフォーマンス。

圧巻のパフォーマンスなのは当然として「バーデン・ベラーズ」のメンバーがとても楽しそうに歌っていて、見てるこっちも自然と楽しい気持ちになっていました。

私はあのシーンを何回も見返してみてしまうほど好きです。

本当にあのシーンだけでもこの映画を見る価値ありですね。

また、キャストでは「トワイライト」シリーズで有名なベッカ役のアナ・ケンドリックの(主に歌が)よかったんですが、エイミー役のレベル・ウィルソンがとにかく素晴らしかった。

その存在感と演技力をこの映画でも遺憾なく発揮していました。

余談ですが、レベル・ウィルソンが2016年現在36歳なのにビックリ。

この映画の撮影時は30歳超えてたんですね。大学生を30代が演じるのって、ハリウッドでは普通のことなんでしょうか。

アメリカで続編が製作されるほど大ヒットした本当に素晴らしい映画です。

間違いなくオススメですね。

 

個人的点数:90点

(大会決勝での「バーデン・ベラーズ」のパフォーマンスに注目!)