パラサイト
あらすじ
気弱でいじめられっ子な少年ケイシーは、ある日、グラウンドで奇妙な生き物を見つける。
その生き物を水槽に入れた時、その生き物は変形し、攻撃的な本性を露にした。
やがて、ケイシーはやたらに水を欲しがる辺りの人達のおかしな行動に気づく。
「あの生物が人間に寄生しているかもしれない」と感じたケイシーは、教師達の様子を不信に思っていた新聞部部長のデライラと共に学園の調査を開始。
そこで、取り付かれた先生が保険医を襲う場面に遭遇する……。
登場人物
ケイシー…いち早く先生達の異常に気付いたいじめられっ子
ジーク…留年生で不良。校内で偽造免許や薬物を販売している
ストークリー…SF小説ヲタク。自ら望んで周りから孤立している
デライア…新聞部部長兼チアリーダー。ストークリーと不仲
スタン…フットボールチームのキャプテンでデライアの恋人
メアリーベス…転校生。ストークリーと親しくなる
一言コメント:ヤクは人間だけじゃなくエイリアンにとっても害
感想(ネタバレ注意)
学園を舞台にしたホラー映画です。
周りの人間が気づけばエイリアンに寄生されている…というどっかで見たようなストーリーなのですが、つまんないといわけではないですが、正直
並の映画かな、と
ごく平凡なホラー映画という感じです。
周りの人達がみんな寄生されてヤバい状況、そんな中で残った若者6人がなんとかこの事態を打破しようとするんですが、そんな危機的な状態でも疑心暗鬼で6人のうち誰か既に寄生されてるんじゃないか!?と揉め出すところは「青いなあ~」とか「バカだなあ~」と思ってしまいましたね。
まあ気持ちはわかるし実際6人の中で不仲とか相性悪い人達も確実にいたので(デライアとストークリーとか。ジークも不良なので信頼なさそう)揉めるのは仕方ないとは思うけど、どうしてもそんな状況じゃないだろと突っ込んでしまったり。
それでエイリアンはヤクに弱いっていうので一人ずつヤクを嗅がせて検査をするんですが、デライアが寄生されてたのにもビックリ。寄生されてるような描写あった?
最後は学園の校舎にケイシー、ジーク、ストークリー、メアリーべスで立てこもり、そこでメアリーべスが寄生エイリアンのボスという自分の正体を明かして3人に襲い掛かるんですが、やっぱりねと誰もが思ったでしょうね、アレ。
転校生というだけでも不信感強いのに、襲ってきた先生に数少ないヤクを大量にぶちまけたり明らかに怪しい行動多すぎです。
最初から隠す気がない?と思うほどわかりやすかったですね。
そのメアリーべスの本当の姿が中々グロかったです。
思えばこの映画、ティーン向けなのに妙にグロいシーンが多いんですよね。
指切断とか、首と胴体がぶつ切りされたりとか、目に薬撃ち込まれたりとか。
作った人の趣味?ストーリーは並なのにグロいシーンの印象は強く残ってます。
そして、ラストがハッピーエンドなのもティーンエイジャー向けらしいというか。
ケイシーとデライア、ストークリーとスタン、ジークと地味先生がくっついて、指切断されたりと散々だった先生達も無事という。
というかストークリーは何故か最初からスタンに惚れてたけど、その辺の理由とか全く説明なかったですね。
自身が他人と関わるのが苦手だから、人気者だったスタンに憧れてた?
6人の中でもメイン格の一人であるストークリーの描写が圧倒的に弱い気がしました。
グロいシーン以外は突出するところのない普通の映画ですが、この映画の注目ポイントは出演陣なんです。
主演のケイシーが『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのイライジャ・ウッド、ジークがジョシュ・ハートネット、デライアが『ワイルド・スピード』シリーズのジョーダナ・ブリュースター、ストークリーがジョニー・デップ主演の『ノイズ』等、脇役として色んな作品に出演しているクレア・デュヴァルと、有名俳優ばかりなんですね。
この有名俳優陣の若き頃の出演作というだけで、見る価値ありの映画かも。
個人的点数:55点
(若きジョシュ・ハートネットの不良演技に注目!)