映画感想ライブラリー

文才ない人間が人気作からB級まで映画を見た感想を書くブログ※辛口注意

ナイト ミュージアム

 

 

あらすじ

冴えない中年男のラリーは、何の仕事をしても長続きせず、現在は失業中だった。

離婚した元妻と暮らしている息子のニックから、仕事を探すよう諭されたラリーは、職業斡旋所に行き、そこでニューヨークの自然史博物館で夜警の仕事を紹介される。

博物館に訪れたラリーは3人の老警備員たちから、博物館の来場者が少なくなったせいで長年夜警を務めていた自分たちは解雇され、新たに1人だけ雇うことになったのだという話を聞く。こうしてラリーは、博物館の新米夜警として働くことになった。

夜警として働き出したラリーは、ティラノサウルス骨格標本はまるで生きているかのように博物館内を動き回っているのを目撃する。

それだけではなく、石像や動物の剥製、ミニチュア人形など他の展示物も同様に動き回り、言葉を話したりしていることに気付き…。

 

 

登場人物

ラリー…定職につけないダメ父親。ようやく博物館の夜警の仕事に就く

ニック…ラリーの息子。現在は別れた妻の元で暮らしている

レベッカ…博物館の案内員。サカジャウィアについての本を書いている

セシル…ラリーの前の警備員の一人

 

一言コメント:ベン・スティラーのコメディーに外れなし!

 

感想(ネタバレ注意)

ベン・スティラー主演、ロビン・ウィリアムズ共演のコメディ映画です。

いやあ~おもしろかったですね。

ベン・スティラー節炸裂って感じで、笑えました。

博物館に飾られている展示物が動き出したら…という、考えるだけでワクワクするようなストーリーなんですが、その期待に見事に答えてくれました。

とにかく展示物達が凄い個性的でしたね。

ロビン・ウィリアムズ演じるルーズベルト大統領の像は人当たりがよくて純情だし、そのルーズベルト大統領が密かに思いを寄せるアメリカ先住民の娘サカジャウィアは優しそうないい子だし、ジオラマのミニチュア人形のアウグストゥスとジェデダイアは小さくて可愛いし、最初にラリーを脅かしたティラノサウルスは犬みたいだし、棺の中でずっと喚き続けていて怖そうだったエジプト王子のアクメンラーは実はいい人だし、いたずら好きの猿デクスターは可愛いし、とにかく展示物達が個性的で凄いよくて、その展示物達とラリーが徐々に仲良くなっていく過程も素晴らしかった。

デクスターとラリーが無言でビンタの応酬しているシーンは思わず笑っちゃいました。

凄いシュール過ぎて(笑)

あと、アウグストゥスとジェデダイアがみんなが動く原動力の元になっている石板を盗んだセシル達の足止めの為に車のタイヤの空気を抜こうとしてるシーン、アウグストゥス達視点では命がけの任務なのに、普通の人間視点だと車が置いてあるだけにしか見えないとか、あんなの笑っちゃうに決まってるじゃないですか(笑)

人間だとおもちゃの小さい車でもアウグストゥス達視点だと普通の車でガンガン乗り回したり、この映画はそういう展示物達の描写がとにかく上手かったですね。

セシルを人間を八つ裂きにするのが大好きなフン族アッティラに引き渡す時、セシルを八つ裂きにしたがってるアッティラに対してジェスチャーで「ちょっとだけね」とかやったり、この映画ってとにかく小ネタやクスリと笑えるシーンが多くてまったく中弛みすることも飽きることもなく最後まで見れました。

ラストも、ルーズベルト大統領とサカジャウィアはくっつくし、車が爆発して死んだと思われたアウグストゥスとジェデダイアは生きてたし、ラリーは愛息子のニックにかっこいい父親の姿を見せられたし、大団円で素晴らしかった。

ラリーとレベッカが安易に恋愛関係にならないのもよかった。基本的にラリーと展示物達が主役だと思うので、そこで恋愛うんぬんを入れられても邪魔にしかならないと思うから。ちょっとフラグが立ちかけた時もありましたが。

私はバカなのでこの映画に出てくる展示物達は名前も知らなかったり、名前を知ってても何をした人なのかわからなかったりが多かったんですが、その辺に詳しい人はこの映画をより楽しめるかもしれないですね。

それを知らなくても、この映画は十分楽しめる内容になっていますが。

続編2作を見たくなっちゃうほど、おもしろかった本作。大人も子供にもオススメです。

 

個人的点数:81点

ロビン・ウィリアムズ演じるルーズベルト大統領の活躍に注目!)