映画感想ライブラリー

文才ない人間が人気作からB級まで映画を見た感想を書くブログ※辛口注意

ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密

 

 

あらすじ

相変わらずアメリカ自然史博物館で警備員として働くラリーは、その日新しく創設されたプラネタリウムのお披露目パーティの準備に追われていた。

魔法の石板の力で動く展示物たちの力を借りてパーティは大成功と思われた矢先、展示物たちは我を忘れて大暴れしてしまう。

その原因が魔法の石板の異変にあると気付いたラリーは、前任の老警備員三人組から話を聞き、大英博物館の展示物がその秘密を握っていることを突き止める。

早速ラリーは進路の事で揉めている思春期の息子ニックを連れて、展示物たちと共にロンドンへと向かう。

そこで彼らを待ち受けていたのは、自然史博物館同様に動く展示物たちだった。

 

 

登場人物

ラリー…アメリカ自然史博物館の警備員。息子の事が悩みの種

ニック…ラリーの息子。大学進学をやめてDJになりたいと思っている

マクフィー…自然史博物館の館長。展示物が動くのは特殊効果だと思っている

ティリー大英博物館の女性警備員

セシル…一作目で石板を盗もうとした元警備員。石板の秘密を握る

 

一言コメント:ミニチュアでもキーボードも打てるしFBも出来るんだ!

 

感想(ネタバレ注意)

ベン・スティラー主演、ロビン・ウィリアムズ共演の大人気シリーズ第三作目で最終作です。

正直、前作(2作目)が期待外れだったのでどうかなあ…という感じだったのですが

意外と悪くなかったかなあと

1作目には及ばないまでも、前作なんかよりも全然よかった。

私が前作で不満だった部分(ラリーの恋愛要素とか、自然史博物館の展示物の活躍が少ないとか)がかなり改善されていました。

前作では影が薄かった自然史博物館の展示物達が、全員とは言わないまでも目立って活躍していましたし、ラリーの恋愛要素がなくなって息子のニックとの関係に焦点が当てられてましたね。

一作目から見ている身としては、あの何をしても長続きしないダメ父のラリーが息子の将来について真剣に息子と議論できるほど立派な父親になって嬉しかったり、ダメ父だった時のラリーですら大好きだったニックが進路でラリーに反抗するくらいになったり、ラリーとニックの成長が感じられて嬉しかったですね。

自然史博物館の展示物達が目立つということで、大英博物館の展示物達はあまり目立たないし活躍も少ないですが、その中でもランスロットがやはり目立っていましたね。

生真面目で戦士として強い自覚を持つランスロットは自然史博物館にはいないタイプの性格で、私は嫌いじゃなかったです。

今作の大きな特徴としては「明確な悪者」がいないことかな、と。

1作目は元警備員のセシル達、前作ではカーメンラーと悪意を持って石板を狙ってる人達が相手でしたが、今作の「石板を持って逃げた人」ランスロットはラリー達に悪意を持って石板を持って逃げたわけではなく、石板を自分が探していた物だと勘違いして持ち逃げしただけで誤解が解けたら素直にラリーに謝罪してるし根は善良なので、前作までの二人とは違うんですね。

この「悪役のいないストーリー」は正直(主にドンパチシーンが少なくて)物足りなさも感じましたが、最後のテディ達との別れのシーンを見て「これでもいいのかな」思うようにしました。

色々あって石板を大英博物館に置いていくことになるーつまりテディ達が動くことが出来なくなるとなった後のラリーとそれぞれの展示物達との別れのシーンは切ない気持ちになりました。

イタズラ好きでラリーにビンタすることが大好きな猿のデクスターが別れのシーンでもビンタしようと見せかけてラリーにキスしたり、テディが「この冒険はここで終わるけど、君の冒険はまた新しく始まるんだよ」と諭すように言った時は見てるこっちも泣きそうに。

全体のストーリーは物足りなさも感じたけど、この別れのシーンは本当によかったなぁ。

後、最終作だからなのか、カメオ出演が意外にも豪華でしたね。

ヒュー・ジャックマンアリス・イヴが本人役で出演、カメオではありませんが「ピッチ・パーフェクト」のレベル・ウィルソンがティリー役で出ていましたね。

このティリーがラリーに似ているネアンデルタール人の展示物のラーに惚れるという面白い役で、この映画を盛り上げてくれていました。

3作を全て見て、険悪な中だったジェドとアウグストゥスが二人で動画を見て喜んだり手をつないだりするほど仲良くなったり、純情だったテディとサカガウィアがすっかりバカップルになってたり、あんなに攻撃的だったアッティラがすっかり大人しくなって従順になったりと色々感慨深い部分が多いのですが、一番の感想としては見てよかったなと。

2作目は正直アレだなと感じましたが、それでも3作全てみた後の感想としては「ナイト ミュージアム」シリーズは面白いと胸を張って言える、そんな映画だと思います。

ぜひ、3作全て見てほしいですね。見ても絶対に損はないです。

最後になりましたが、この映画が遺作となったロビン・ウィリアムズさんのご冥福をお祈りいたします。

 

個人的点数:78点

(猫の動画ってやっぱり可愛いよね!)

 

※1作目の感想はこちら、2作目はこちら