ハムナプトラ/失われた砂漠の都
あらすじ
今から約3000年前。大神官イムホテップはセティ1世の愛人であるアナクスナムンと恋に落ちる。セティ1世から仲を疑われた2人はとっさに彼を殺害。イムホテップはアナクスナムンを生き返らせることを彼女に約束し逃亡、アナクスナムンは自害する。
1926年。外国人部隊所属のリック・オコーネルは死刑が確定しカイロ刑務所に服役していたところ、カイロ博物館に勤務する女性エヴリンとその兄ジョナサンが訪れ、彼を救い出す。
エヴリン達の目的はイムホテップが封印されているといわれているハムナプトラで、そこへの道案内としてオコーネルを助けたのだった。
船でハムナプトラに向かうオコーネル一行は、同じくハムナプトラを目指すアメリカ人のグループと出会い、途中で謎の組織からの攻撃を受け船は沈没するも、彼らはハムナプトラになんとか辿り着くが…。
登場人物
オコーネル…外国人部隊に所属していた勇猛果敢なアメリカ人
エヴリン…好奇心旺盛なカイロ博物館に勤務するイギリス人女性
ジョナサン…エヴリンの兄でペテン師。お宝目当てでエヴリンに同行する
アーデス・ベイ…ハムナプトラを守護する「メジャイ」の戦士で
ベニー…元オコーネルの部下。アメリカ人グループの案内役
イムホテップ…ハムナプトラに封印されている約3000年前の大神官
一言コメント:やっぱり王道っていいね!
感想(ネタバレ注意)
ブレンダン・フレイザーとレイチェル・ワイズ出演の冒険活劇です。
これ、とてもおもしろかった!
冒険、恋愛、危険、敵との闘いなど様々な要素が組み合わさって、まさに王道の冒険活劇といった感じで素晴らしかった。
まず、出てくる登場人物たちが魅力的です。
とても強くて頼りになる男オコーネル、好奇心旺盛でオコーネルやイムホテップ相手にでも一歩も引かない魅力的な女性エヴリン、普段は頼りにならないダメ男なのにおいしいところはちゃっかり持ってくジョナサン。
3者3様でとても魅力的な3人なんですが、
この主要3人だけじゃなく敵であるイムホテップもとても魅力的なんです。
報われない恋に苦しんだ末に残酷な処刑をされてしまい、復活した後は愛しい女性アナクスナムンを蘇らせる為にオコーネル達をつけ狙うように。
沢山の人間を殺した悪い奴なんですけど、どこか憎めないというか同情できる部分を持っている悪役です。
また、その力は本物で様々な方法でオコーネル達を狙い、映画を盛り上げてくれる名悪役です。
登場人物も魅力的ならストーリーも良い。
ハムナプトラを捜索していたら悪い奴(イムホテップ)を復活させちゃった→イムホテップを再び封印しよう!というよくある展開なのですが、オコーネル達がイムホテップを封印しようと考えてるのと同じように、イムホテップは完全復活を果たそうと自身を復活させたアメリカ人グループをつけ狙っては生気を吸っていくんです。
このイムホテップ側の行動がどこか不気味で怖いんですよ。
生気を吸って徐々に復活していくイムホテップの見た目の変化(1人目は目と口、2人目は体の皮とか)も怖いし、生気を吸うシーンも怖い。
中盤までのイムホテップのシーンはどこかホラー的な雰囲気がありましたね。
最終的にオコーネル、エヴリン、ジョナサン、アーデスの4人でイムホテップ退治をすることになるんですが、イムホテップとの最終決戦でもオコーネルはミイラの騎士相手に相変わらず頑丈で強いし、エヴリンはミイラで復活したアナクスナムン相手に奮闘するし、ジョナサンは間違えて敵のミイラの騎士を復活させたり色々場を引っ掻き回して映画を盛り上げてくれました。
アーデスは立場的にも仲間になった時間的にも色々中途半端というか若干空気気味なのがちょっと気になりましたね。
ミイラで復活したアナクスナムンがジョナサンに命令されてミイラ騎士にリンチされるところは、イムホテップじゃなくてもちょっといたたまれなくなりましたが。
そこも含めて最終決戦は熱くて面白かったです。
このストーリーの合間にオコーネルとエヴリンの恋愛も入ってくるんですが、これが過剰でなく見る方にもほどよい程度の濃さなので、二人がいちゃついていてもあまり気になりませんでしたね。
というか、明らかに最初から惹かれあってる二人の関係が近づいていく二人を見るのは意外に楽しかったです(笑)
1999年の映画なのですが、その割にCGがとても綺麗で全編にわたってCGやVFXが使われているのですが、まったく違和感なかったですね。技術の進歩って凄い。
本当にストーリーも登場人物も魅力的でとても楽しめました。続編が作られるのも納得の出来ですね。
あのトム・クルーズ主演でリメイクも決まってるとのことで、「トム・クルーズ版」を見る前にぜひこの映画を見て何故リメイクされたのか?その面白さをぜひ味わってください。
個人的点数:82点
(いざという時頼りになる?ジョナサンの動向に注目!)