シュガー・ラッシュ
あらすじ
舞台は2012年のとあるゲームセンター。営業時間中はプログラムに従って客たちを楽しませているゲームキャラクターたちは、実は自分の意思を持ち、閉店後にはゲーム世界をつなぐターミナル駅「ゲーム・セントラル・ステーション」を辿って他のゲームキャラクターとの交流を深めていた。
そんなアーケードゲームの一つ「フィックス・イット・フェリックス」で悪役を演じる大男ラルフは本当は共演するキャラクターたちと仲良くしたいのに、自分は厄介者扱いされていつも一人きりで不満を感じていた。
稼働30周年を機に、これまで招待を無視していた悪役グループセラピーにも参加してみたが、状況は何も変わらない。
ある日ラルフは、マンションの最上階で「フィックス・イット・フェリックス」の登場キャラクターたちが稼働30周年記念パーティを開いているのを目撃、パーティに呼ばれていないとパーティ会場に乗り込んでみたものの、やはり歓迎ムードは無い。
自分も皆と一緒にいたいし、「ヒーローのメダル」が欲しいと主張しても、悪役だから駄目だと意見は食い違いになり、ついに自分だってヒーローになれることを証明してみせると宣言。
共演者の1人ジーンと「ヒーローのメダル」を手に入れることができたら、ラルフを最上階の部屋に住まわせるという賭けを行うことに…。
登場人物
ラルフ…1980年代のレトロアーケードゲーム「フィックス・イット・フェリックス」の悪役。瓦礫の山が住処
ヴァネロペ…レースゲーム「シュガー・ラッシュ」の登場人物である9歳の少女
フィックス…「フィックス・イット・フェリックス」の主人公で小柄な修理工
カルホーン軍曹…FPSゲーム「ヒーローズ・デューティ」の登場人物の女軍人
キャンディ大王…最強レーサーで「シュガー・ラッシュ」の世界を治める王様
一言コメント:感想が短いのはそれだけ内容が充実していたということ
感想(ネタバレ注意)
ディズニー製作のアニメ映画です。
いやぁ~おもしろかったですね~
まず世界観がいいですよね。
ゲームの住人が生きてるってだけでもワクワクするのに、主人公と悪役では格差があったりゲームが廃棄=中の住人は失職とか現実とリンクする点もあったり。
悪役グループセラピーのメンツはずるい(笑)!
私はストⅡやクッパくらいしかわかりませんでしたが、なんかどのキャラも変な悲壮感というか切なさがありました。
結局愚痴を言うだけで終わりで何も行動を起こせないというのも、現実感ありますね。
その中でラルフだけ行動を起こすんですが、他のゲームにラルフ乱入=ラルフが元々いたゲームにラルフ(悪役)がいないのでバグったと思われ故障扱いは、本当に上手い流れですね。違和感全くなかったです。
その後、生意気なヴァネロペとの最悪の出会いから心を通わせるようになるまで、いい人顔してたキャンディ大王が実は悪だったという展開からラストまで、とても楽しんで見られました。
この映画、基本的に無駄がなく流れがスムーズなんでストレスなく見れていいです。
登場人物達が魅力的なのもこの映画の特徴ですよね。
実は優しい心を持つ悪役ラルフは勿論ですが、ヒロインであるヴァネロペ!彼女も本当に可愛かった。
正直最初は生意気過ぎてちょっと嫌だなと思ってたんですが、話が進むにつれ「シュガー・ラッシュ」の登場人物達にいじめられてたり、ずっと一人で隠れ家で暮らしてたとか、ラルフが作ったどう見ても不格好なカートに大喜びしたりとか、彼女の内面が語られてからはどんどんヴァネロペが好きになっていきました。
そして、ラルフの嫉妬の元であるフィックス。この手の映画ってフィックスみたいなキャラは大抵腹黒かったり悪い奴だったりするんですが、このフィックスは最初から最後まで本当に良い奴なんですよ。
ラルフを友人として扱い、純粋に心配したり怒ったりして凄く好感が持てるキャラなんです。
そんなフィックスに惚れられるカルホーン軍曹も大好きですね。
悲しい過去があったり、かと思えばフィックスとラブコメしたり、軍人に恥じぬ戦いぶりを見せたり、ツンデレだったりととても魅力的なキャラでした。
全体的にとてもよく出来ていておもしろかったんですが、私はこの映画のラストが一番好きなシーンですね。
あの、どこか切なくも心温まるラストは反則です。
あのラストシーンを見て、「この映画を最後まで見てよかった」と思えました。
正直普通に面白くてツッコミどころもないので、あまり語ることがありません(笑)
これでストーリーに少しでも違和感あったら、そこを語ったり出来るんですけどこの映画そういうのがないくらい完璧な作りになってます。
とにかく興味のない人でもぜひ一度ご覧になってみてください。絶対に損はありませんよ。
個人的点数:79点
(この世界観にぜひ浸ってみて!)