マンイーター
あらすじ
アメリカ人旅行ライターのピートは、オーストラリアのカカドウ国立公園を訪れ、地元の女性ガイドのケイトが操縦する小型船に旅行者たちと乗船し、クルーズを楽しんでいた。
戻ろうとしたときに救命弾が見えたため、船を奥にすすめるケイト。
そこで遭難したボートを発見するが、そのとき、何かが船を突き上げた。
沈没を逃れて川の中島にたどりつくが、ボートは故障し、無線も使えない。その島は満潮になれば沈んでしまうため川を渡ろうとするが、大きなワニが旅行者の一人を川に引きずりこんで…。
登場人物
ピート…旅行ライター
ケイト…ツアーの女性ガイド
ニール…地元の若者でケイトにちょっかいを出す
エリザベス…病弱な旅行者。泳げない
シェリー…エリザベスの娘。親思い
一言コメント:運って大事だね
感想(ネタバレ注意)
ワニ相手のB級パニック映画です。
「アバター」でブレイクする前のサム・ワーシントンや「サイレントヒル」等のラダ・ミッチェルも出ています。
まあ、なんというか無難な感じですね。
つまんなくはなかったけど特別おもしろいとも思わなかったです。
普通パニック映画だと人間がどんどんやられていってそのやられ方とか、数が減っていく恐怖とか、その辺が醍醐味というか楽しみなところでもあるんですが
この映画はそもそも人間がほとんどやられない
出てくる人数は10人前後と多めなのに、実際にワニにやられたのは3、4人くらい?とにかく少なかった。
そのやられる人間もいい人が多いというのが。
川の中島にいる時、テンパって何がいるかわからない川を渡ろうとした人間を止めたいい人だったり、危険を承知で川を渡り木にロープを結んで川を渡れるようにしたニールだったりと死ぬには惜しい人ばかり。
その木のロープを「私が一番に渡りたい!」と宣言しといて途中でビビッて止まっちゃう困ったおばちゃんや、テンパって川を普通に渡ろうとした人間は無事という悲しさ。
ちなみに、ロープの途中で止まったおばちゃんを見て怒りで暴走して強引に娘と共に自身もロープで渡り始めちゃった人は当然ワニに食われてました。
重みで木が倒れてロープはダメになるし、勇気あるニールが犠牲になるしである意味当然の結末だといえます。パパのバカな行動に巻き込まれた娘は無事でした。
やられたのはこの辺ぐらいで、後の人間はほぼ生き残ってましたね。
普通ならこの辺ワニにやられる要因だろ、という人間もほぼ無事。
「病弱で泳げない」と自らフラグを立ててたエリザベスもちゃっかり生き残ってました。
その代わりにワニの餌にされそうなのを回避したり、ケイトの居場所をピートに教えてくれた可愛いケイトのわんこが尊い犠牲になりましたが。本当にいいわんこでした。
主人であるケイトは、ワニに襲撃されたのに息があるという強運ぶりですし。
このわんこの犠牲のお陰で主人のケイトが助かったようなもんです。
ストーリーも、よくあるパニック映画となんら変わらなかったです。特別に優れていたというのもありません。
最後は人食いワニの住処でピートと一騎打ちするんですが、これはそこそこよかったかなあ。
ピートがワニの住処に運ばれたケイトを担いで逃げようとするも、戻ってきたワニと遭遇。
ケイトを庇いながらのワニとの戦いはそこそこおもしろかったです。
ワニにピートの指が食いちぎられたのは見てる方も痛そうだと思ったし、ケイトを狙って突進するワニの気を逸らそうと必死になったり、ピートが良い主人公をしてました。
最後が半ばワニの自爆で終わるのも、まああんなに凶悪で強そうなワニを相手にするのはこの決着でしかないでしょうね。
こんなに一人と一匹が暴れているのに、一向に目を覚まさないケイトというね。
よほどワニにやられた傷が深いんでしょうね。なのに生きているという凄い強運の持ち主です。
ちなみに、同じようにワニに襲撃されたニールは住処で絶命してました。
本当にケイトは強運と強靭な身体の持ち主です、ええ。
ラストのワニとの対決以外は特別優れたところもない、普通のB級パニック映画といった感じです。
売れる前のサム・ワーシントンがヒーロー役ではない脇役のニールで出てますので、そいう点を注目して見るのもいいと思います。
話題作にちょこちょこ出てるラダ・ミッチェルは強運の持ち主ケイト役ですよ!
個人的点数:41点
(サム・ワーシントン演じるニールの勇気ある行動とその結果に注目!)