映画感想ライブラリー

文才ない人間が人気作からB級まで映画を見た感想を書くブログ※辛口注意

ゴースト・オブ・マーズ

 

 

あらすじ

西暦2176年、地球人は火星に植民地を築き天然資源を採掘をしていた。

囚人護送を命じられたメラニーやジェリコ達は火星へと向かうが、そこはゴーストタウンになっていた。

謎の軍団がヘレナ隊長を襲うところを目撃したメラリー達は、囚人であるジェームズ達と協力して火星脱出を目指すが…。

 

 

登場人物

ラニ…副隊長。凶悪犯罪者ジェームズの護送を命じられる

ジェリコ…メラリーの部下。メラニーをナンパする

ヘレナ指揮官…隊長。同性愛者

バシラ…メラニーの部下。新人

ジェームズ…強盗殺人を起こした凶悪犯罪者。火星の刑務所にいる

 

一言コメント:これぞ、ジョン・カーペンター

 

感想(ネタバレ注意)

ジョン・カーペンター監督、アイス・キューブジェイソン・ステイサム出演のSF映画です。

個人的には好きな作品ですね。

ジョン・カーペンター色が前面に出ているというか、色んな意味で容赦ないところが。

簡単にストーリーを説明しますと、

火星についたらゴーストタウン化していて、死体が転がっていた。

怪しがるメラニー達だが、そうこうしている間に隊長があっさり捕まってしまう。

死体が転がっている危険地帯に隊長と副隊長とはいえ二人で偵察に出るという初歩的なミスですね。

そして、一人で捜索したジェリコが謎のカルト軍団に殺されてた隊長を発見。

あのカルト軍団を見て驚愕して大声を出さなかったジェリコは凄いと思います。

ゴーストタウンで見つけた唯一の生き残りが突然襲って来たり、ジェームズの仲間がメラニーを脅したりと色々ありましたが、みんなで協力してカルト軍団から逃げることに。

しかし、何の策もなく出て行ったせいで、カルト軍団に襲われ仲間の半数を失う羽目に。

本当にプロですか?と聞きたくなるような無能ぶりです。

ここまできてようやくこいつらガチでヤバいんじゃね?と気づいたメラニーは、明らかに怪しい謎の浮浪者の女(名前失念)を問いただすと、炭鉱で発掘作業してたら謎の箱が出てきて、実はそこにはゴーストが封印されててそれが火星人に憑依したの、あ、その箱を開けたのは私♪という驚愕の事実を聞かされて、ラニーは思わず殴りかかろうとしますが、寸前でなんとかこらえます。

この状況にさすがに気が滅入ったメラニーはもうどうにでもな~れ★という気持ちになり、犯罪者ジェームズに励まされたり、ジェリコのアホな誘いに乗りかけてベスト・キスシーン賞を受賞するような熱いキスをしたり、ゴーストに憑かれたりと不良娘もビックリな荒れ方をしますが、なんとか気を持ち直して火星を無事に脱出しようと考えます。

相手を殺すとそいつに憑いてたゴーストが違う誰かに憑依するという絶望的な設定にも負けない強い精神力の持ち主です。

建物に設置されてた装甲車でカルト軍団を強引に突破して立ち往生している列車にこっちから向かおうぜ、という素晴らしい計画をたて、実行に移します。

カルト軍団も負けじとそんなメラニー達の行動を止めようと決死の攻撃を仕掛けますが、今のメラリー達にとってそれはたいした障害ではありません。

自分達の道を遮るカルト軍団をどんどん殺し、大量のゴーストに誰も憑かれないという驚異の幸運を発揮して無事に列車に到着します。

後はこのまま逃げればいいだけなのに、何故か突然「このままじゃカルト軍団に憑いてたゴーストが違う街や星に行ってヤバくね?なんとかしなきゃ!」と謎の正義感を発揮して、カルト軍団と刺し違える決意をします。

自分達がカルト軍団を殺しまくったからという、身から出た錆のような気がするのは気のせいです。

そしてカルト軍団と最終決戦をし、ジェリコやバシラなどを失いつつもなんとか戦いを制してメラニーとジェームズは火星から逃げ出しました。

最後は二人でゴーストハンターズとして活動を始めて(嘘)終わりです。

前面に渡ってジョン・カーペンター色が前面に出ていて、それが苦手な人もいると思いますが私は楽しめました。

人間の殺し方も本当に容赦なく、手やら首やらとにかく色んなとこを切られて殺されるのが多いし、生首も出てきます。

それも結構あっさり目が多いんですが、何故かそれが不満にならないし逆にテンポいいなあ~とすら思えてしまうほど。

ブレイク前のジェイソン・ステイサムが出ているんですが、さすがに激しいアクションはありませんでしたがそれでもやっぱりナンパ男として抜群の存在感を発揮していました。見せ場もそこそこありましたね。

私も大好きな名脇役クレア・デュヴァルがバサラ役で出ているのもポイントが高いですね。

一応ちゃんとしたストーリーもあってそれも悪くはないんですが、この映画の見どころはそこじゃない気もしますね。

SF映画としてはそれなりによく出来た作品なので、ジョン・カーペンター色が苦手な人も大丈夫じゃないでしょうか。

ただ、いわゆる残虐描写はそこそこあるので、それが苦手な人は見るのを止めた方がいいかも。

私は大好きな作品です。

 

個人的点数:71点

(ヘレナ指揮官の短い全盛期に注目!)