ピクセル
あらすじ
1982年、NASAは地球外生命体に向けて当時流行していたゲームを収録した映像などを友好目的として送った。
だが、それを見たある異星人がメッセージを「果たし状」と誤解してしまう。
2015年、異星人は映像を基にゲームのキャラクターを兵器として再現し、地球に送り込んだ。
手始めにグアムの空軍基地を攻撃し、あらゆる物質を立方体状のブロック(ピクセル)に変える能力で兵器をバラバラに分解して、基地を壊滅させた。
その兵器が『ギャラガ』をモデルにした物だと気づいた大統領ウィルは幼馴染みのサムを呼び出し相談を持ち掛けるが、ポーター大将ら軍幹部はゲームオタクに過ぎない彼の話を聞き入れず追い返してしまう…。
登場人物
サム・ブレナー…元ギャラガの世界チャンピオン。現在はホームシアターの取り付け業者
ウィル…サムの幼馴染で現在はアメリカ大統領。支持率低下に悩んでいる
ヴァイオレット…離婚したての子持ち中佐で対ゲームキャラ形兵器用武装の開発担当
ラドロー…サムとウィルの幼馴染。陰謀論者
エディ…大会でサムを負かしたドンキーコングのチャンピオン。現在は塀の中
一言コメント:オタクが世界を救う
感想(ネタバレ注意)
アダム・サンドラー主演、昔のアーケードゲームを題材にした映画です。
予想よりはよかったですね。
この手の映画って大抵酷い出来な作品が多いんですけど、この作品はまあマシな方でした。
この映画の売りは過去の名作アーケードゲームの数々だと思うんですが、正直名前は知ってたけどどんなゲームかは知らないのばかりでした。
パックマンは知ってましたが、街中でのパックマンゲームはさすがに無理があったように思いますね。
というか正直なにあれ?と思いました。
ラストゲームがドンキーコングというのも話の流れ的にわかるんですが、イマイチ盛り上がらなかったです。
有名なアーケードゲームだから選ばれたんでしょうが、シューティングゲームとかにした方が良かったんでは?
そもそもサムはドンキーコングでエディに負けたトラウマがあるという設定なのに、肝心のエディがドンキーコングのゲーム時にはいないというのはどうなんでしょう?
ヴァイオレットの息子マティに「エディが反則してたから実質サムがチャンピオン」て言わせるだけじゃなくてエディの前でドンキーコングをクリアしてこそ、人生にまで影響を与えるくらいの出来事だった「ドンキーコングでエディに負けた」というトラウマが消化されると思うんですが。
テトリスがちょこっと出てくるだけだったのも残念。
一般人にも有名なゲームだから、あれを勝負の一つにしてもよかったように思う。
マリオが一瞬だけだったのは、まあ仕方ないよね(笑)
ストーリーも正直色々無理があるよね。
NASAが地球外生命体に向けてゲームを収録した映像などを送る理由が「友好目的」って無理あり過ぎるだろとか。
なんでゲームの映像で宇宙人と友好関係築けると思うのよ。
その映像を見た宇宙人が「果たし状」と誤解って、さすがにありえなさすぎるとか。
なんで宇宙人撃退兵器を短時間であっさり作れちゃうのよ。
何か色々ムリヤリな理由を言っていた気がしますが、短時間で作れるわけないだろとしか思えません。
エディが反則をしたせいで宇宙人側が激怒して逆襲しますが、それくらい軍の人間は調べとけよ。
子供のマティですら気づけたことをアメリカ軍の優秀な軍人達が気づけないのは、さすがに無能としか言えません。
他にも明らかに「無理あるだろ」という展開が多いのは気になりました。
まあアーケードゲームを題材にするには多少無理目の展開にしなくちゃいけないのはわかるんですけどね。
最後にこの映画に出てくる人間達なんですが、なんか色々クセ強すぎる(笑)
主役のサムが影が薄めになっちゃうほど、主にラドローとエディが濃すぎる。
ラドローは陰謀論者でいつもわけわからんこと言ってて色んな意味でヤバい奴だし。
まあこいつがいないと宇宙人からのメッセージがわからなかったから不人気大統領ウィルよりはマシですが。
というか最後はあれでいいの?見た目は美女だけど中身はQバートだけど。
エディはとにかく見た目が凄い。
見た目のインパクトといい、やったこと(反則)の派手さといい女の趣味といい、色々凄かった。
セリーナ・ウィリアムズ、いいよね(笑)
この二人に比べるとサムとウィルが地味だった。
特にウィルは何か活躍してたっけ?最後のドンキーコングでも大して活躍してなかったように思う。美味しいとこ取りはしてた感じだけど。
サムはヴァイオレットとの関係がよかったですね。
典型的な喧嘩ップルって感じで、微笑ましかったです。
というか、サムの過去がちょっとエグすぎたような(笑)
色々文句言ってしまいましたが、全体的には悪くないというかマシな作品です。
昔の名作アーケードゲーム作品も多数登場しますし、コメディ映画として笑える部分もあるので大人でも子供でも楽しめると思います。
最後に、特に何もしてないのに撃たれたスマーフ不憫
個人的点数:55点
(ラドローの長年の初恋が実るか、注目!)