バトル・オブ・バミューダトライアングル
あらすじ
アメリカ大統領専用機エアフォース・ワンが、バミューダトライアングルに墜落した。
大統領を救出するべく現場へと急行した海兵隊の精鋭部隊は、海中から現われた謎の触手に襲われる。
触手の襲撃を振り切って大統領を救出するために深海探索を始めた海兵部隊は、さらに地球侵略を企む宇宙人の基地を発見する…。
登場人物
オリバー兵曹長…アメリカ海軍の一人。暴走気質
プラマー大尉…海洋学と海洋電子学専門の軍人
ハンソン司令官…大統領救出作戦の指揮官
一言コメント:自分勝手系主人公の不快感の凄さ半端ない
感想(ネタバレ注意)
あの有名なバミューダトライアングルが舞台のB級映画です。
あまり面白くなかったですね。
大筋としては大統領のポットが海底にあるのでそれを救出したいけど海では謎の触手が海軍を襲ってきて~という感じです。
基本的にオリバー兵曹長主役の海底で大統領を探すパートとハンソン司令官メインの海上で触手とやりあうパートが交互に展開していくんですが、もうなんていうんでしょうね…。
主役であるオリバーに全く感情移入できません。
「オクトパス」の主役よりはマシでしたが、屑主役って感じなんですよね。
ハンソン司令官の命令を聞かずに仲間を引き連れて勝手に海底に大統領を探しに出たり。まあこれは結果的に正解だったんですけど。
その後も海底の宇宙人の中の都市?を探索する時に仲間が二人もやられて落ち込む他のメンバーに逆切れして怒鳴り散らしたり。
後はハンソン司令官と因縁ある風だったんですがその理由が
「ハンソン司令官からの撤退の命令を無視して敵軍に進撃したら待ち伏せされて親友含む仲間が虐殺された。命令無視して進撃して殺されまくったけど、ハンソン司令官の撤退の命令は間違った判断だからアイツが悪い」
いや、命令無視したお前が100%悪いんじゃね?
ハンソン司令官の指示通りに撤退していれば仲間がやられることはなかったのに、勝手に命令無視して仲間が死んだんだからオリバーが全部悪くてハンソン司令官は何も悪く無くね?
何をどや顔で語ってんだよ。
プラマー大尉が常識ある人で「命令無視したお前がすべて悪くね?」と突っ込んでくれてよかったです。
そんな至極真っ当な突っ込みに「他人に何がわかる」と返したオリバーは心底屑だと思いました。
この話は終盤でも又出てきてオリバーとハンソン司令官でやりとりするんですが、何故かハンソン司令官がこの件で「自分が悪い」と思ってる風だったのは納得いきませんね。
どう考えても命令無視したオリバーが100%悪いのに。
そしてこんなオリバーには仲間が5人くらいいるんですが、まあどいつもこいつも影が薄い。
海底探検までいっしょにくっついていったのにたいした活躍もなくどんどん殺されてくし、正直名前も顔も覚えてないほど存在が薄かったです。
後は、バミューダに潜む宇宙人って結局何だったの?
何目的で地球にきていつそこに住み着いたの?
光パネルがどうたらとか、この宇宙人は充電が~とか、何故か海底で都市を作ってたとか行動理由がイマイチわかりませんでした。
B級映画だから仕方ないけどモロにCG丸出しだったし。
この宇宙人と敵対する米軍のトップ、大統領も無能の極みだったしさ。
「さっさと逃げろ」という提案に「大統領として前線で指揮するのは当然だ!」的な偉そうなこと言った割に宇宙人にやられて一般市民何万人も犠牲にしまくってるし。
自分勝手なオリバー兵曹長と無能上司の大統領に挟まれたハンソン司令官の中間管理職としての悲哀、半端ないです
美味しいところは全部オリバー兵曹長が持っていったけど、個人的にはハンソン司令官の方が好きですね。
この映画で数少ないまともな人という感じだし、司令官として大きな失策もないし。
オリバー兵曹長が好きじゃないから余計そう感じたかもしれないですね。
全体としてはストーリーもCGも主役も酷いとしか言いようがないです。
B級映画好きなら見る価値はあるかもですが、そうじゃないならあえてこの映画を見る必要はないですね。
個人的点数:33点
(ハンソン司令官の奮闘に注目!)