悪霊喰
あらすじ
ニューヨークの若き司祭アレックスは、恩師ドミニクがローマで自殺したと知らされ、真相を究明するためにローマに向かう。
ドミニクの遺体にあった傷跡から、何らかの「儀式」が行なわれていたと気付いたアレックスは、仲間のトーマス、そしてアレックスを慕うマーラと3人で独自の調査を行う。そこで3人が行き着いたのは「シン・イーター=罪食い人」の存在であった。
「シン・イーター」とは臨終の淵にある者の「罪」を食べることで、その者の魂を救済し、天に導く不老不死の存在。
アレックスはシン・イーターがドミニクの死に関わっていると気づき、シン・イーターを探し出す…。
登場人物
アレックス…司祭。ドミニクは父親代わりだった
トーマス…アレックスの友人で一緒にシン・イーターを追う
マーラ…アレックスに恋をする女性
イーデン…シン・イーター
ドリスコル…次期バチカントップを狙う司祭
一言コメント:司祭だって男だから恋しても仕方ないよね☆
感想(ネタバレ注意)
ヒース・レジャー主演のオカルト映画です。
なんていうか、ここまで先の展開が読める映画って中々ないですよ。
中盤まではいいんですよ。
恩師を殺したかもしれないシン・イーターのイーデンの家でアレックスが暢気に昼寝するのは疲れてたから仕方ないし。
イーデンに「本当は欲しいものがあるんだろ?」と言われて愛に目覚めてあんなに避けてたマーラとイチャイチャしちゃうのは年頃だからしょうがないしで中盤まではまあおもしろいです。
問題は後半。
イーデンに「もう疲れたからシン・イーターの仕事お前に譲るわ」と言われても「俺愛に目覚めたから」と言って断るアレックス。
当然にようにアレックスの恋人マーラをイーデンに殺されてやっぱりなとおもい。
その後、アレックス達の行動を後押ししていたドリスコルが黒幕だとわかってやっぱりなとおもい。
マーラを殺されて激情したアレックスはイーデンを殺す。しかし実はそれがシン・イーター誕生の儀式だとわかりやっぱりなとおもい。
アレックスがシン・イーターになってやっぱりなとおもい。
最後「俺は愛を無くしたシン・イーター」みたいに自分語りをした時はバカじゃねとおもい。
終盤はとにかくこちらの予想を裏切ることない展開がずっと続いてつまらなかったです。
ドリスコルとイーデンが実は手を組んでたのを「え、そうだったの!?」と驚く人なんているんでしょうか。
オカルト映画ですけど肝心のオカルト要素は最初の方に兄妹の悪霊に襲われた時とかちょっとしかないし。
そもそもシン・イーターって名前がちょっと気になるのは私だけでしょうか。
本当にある名前なんでしょうけど、どうしてもシン・ゴジラを想像してしまって何か違和感を感じちゃいます。
とにかく全てが中途半端なんですよね。
世界観なら同じように悪霊やら悪魔祓いをテーマにした「コンスタンティン」に負けてるし、オカルト要素はこの映画よりも凄い作品は星のようにあります。
けしてつまんなくはないんですけど、何を重視したかったかわからない映画という感じです。
せめて終盤の展開がもっとしっかりしてたらもう少し良い評価を得た作品じゃないかなあ。
個人的点数:51点
(アレックスとマーラのリア充生活に注目!)