ゾンビ・ホスピタル
あらすじ
精神を病んだ妹のリリーがいるジャックは、入院している精神病院で妹に会えなかったことから妹を連れ出すために精神異常者のふりをして病院に潜入を試みることに。
しかし、その病院は普通とは違い、どこかおかしかった。
看護婦に襲い掛かる患者を見たジャックは、身の危険を感じて妹と共に病院を脱出しようとするが…。
登場人物
ジャック…妹を心配して精神病院に潜入する兄貴
リリー…精神を病んで入院中
ナタリー…精神病院で働く看護師
一言コメント:シスコン兄貴とツンデレ妹の愉快な病院ライフ
感想(ネタバレ注意)
その名の通り病院が舞台のゾンビ映画です。
意外にも悪くなかったです。
簡単にストーリーを説明しますと。
病院に入院している妹に会えない事が辛すぎるシスコンのジャックは「こうなりゃ精神異常者のふりしてやる!」と計画を立て、まんまと病院に潜入することに成功します。
その後もピンチになった看護師ナタリーをナンパしたり、正義感発揮しちゃってレクター博士風の男の恨みを買ったり、セクシーなビッ〇に誘われたり、看護師長らしき人が患者の一人に指を食われる愉快な事故が起こったり、猫好きな男がその熱い思いゆえに猫を殺したいほど愛しちゃったり、愉快な病院ライフを満喫しながらもようやく妹と再会を果たします。
しかし愛する妹は絶賛反抗期中の為に「お兄ちゃんのバカァ」とあっさり拒絶されます。
それでも妹大好きシスコンのジャックは、比較的マシな症状の友人A(名前失念)にムリヤリ協力をしてもらって何とかこの病院から逃げる手立てを考えます。
あまりに愉快すぎる病院ライフに、このままここにいると自分達はダメになると考えても仕方ないですね。
その頃、院長は入院患者の一人に手術という名の改造を施していましたが、愛人Aが檻に入れられた人間に腕を食われるという事故にあい呆然自失、何故か病院の電力システムにイライラをぶつけ、その結果病院が停電状態になってしまいます。
停電状態になった結果、入院患者たちは「俺たちは自由だ~」と病室から脱出、何故か共食いを始めます。
人間の本能だから仕方ないね!
そんな状態の中、ジャックは愛する妹を救出に向かいます。
さすがの妹もこの状態では反抗期を継続する事は出来ず、「待ってたんだからね!」と華麗なるツンデレを発揮してシスコンの兄貴を萌えさせます。
さすが妹、兄貴を上手くコントロールする術を身につけています。
ジャック、リリー、友人A、途中で助けたナタリーの4人で脱出することに。
一方その頃、腕を食われた愛人Aを看護中の看護師長は、「私は院長の浮気を咎めない愛人の鏡なのよ」と愛人Aを食いつつ説教していました。
まさかの看護師長は院長の愛人Bでした。
そんな看護師長に偶然出会ったジャック達。「何してんねん」と説教しかける看護師長に「おめーはもう上司じゃねーよ!」と辞表を腹に突き立てるナタリー。
こんなに痛い辞表は生まれて初めての経験でしょうね。
その後はビ〇チに襲われたりナタリーが死んだり色々あった末に全ての元凶である院長と対峙するジャック達。
どうやら院長は入院患者に「自分の理想」の名のもとに人体実験を繰り返していたようです。
友人Aを犠牲にしてそんな院長を倒すことが出来たジャック達。改造済みの患者がいる檻に院長を置いてけぼりにして無事に病院を脱出することに成功します。
そして近くを通った警察に助けられ、パトカーに乗り込み安堵するジャックとリリー。
そういえば、当たり前のようにゾンビをぶちのめしていたリリーですが自殺願望のある精神病患者という設定はどこにいったんでしょうか。
あまりの現実に正気に戻ったんですかね。
最後は病院にいたゾンビが街に流れ出て終わりです。
正直最初はあんまり話が進まなくてつまんなかったんですが、後半になったらどんどんスプラッタ描写が出てきてとても楽しめました。
というかどんだけ血が出てんだよというほど血やら人間食いやらの描写が止まらないほど出てきます。
まるで前半の退屈さが嘘のような徹底したスプラッタ描写ばかりです。
個人的に好きなのは看護師長です。患者に指喰われても平然としてたり愛人Aに説教してたり、色々濃いキャラでした。
もう院長じゃなくこっちがラスボスでよくね?
スプラッタ好きには間違いなく楽しめる映画じゃないでしょうか。
前半つまらないけど、後半はかなり面白いですよ。
個人的点数:52点
(看護師長の院長に対する献身に注目!)