トゥモローランド
あらすじ
少年フランク・ウォーカーはランドセル型の飛行機械ジェット・パックを一人で開発し、ニューヨーク万博の発明コンテストに参加しようとした。
そこで出会った少女アテナに導かれ、遥かに進んだ技術に満たされた未来都市トゥモローランドへとフランクは足を踏み入れた。
それから何十年後、星への旅に憧れるケイシー・ニュートンは不思議なバッジを拾う。
それを触った瞬間、不思議な光景が表れて…。
登場人物
ケイシー…星に憧れる特別少女
フランク…機械を扱うのが上手い少年で中年
アテナ…見た目は少女、中身はアンドロイド
一言コメント:映画だから許される、少女と中年の純愛
感想(ネタバレ注意)
ディズニーランドにあるトゥモローランドを題材にした映画です。
う~ん、微妙…
拾ったバッジが未知なる世界への切符だった!という某ジブリのようなお話なんですが。
もっと詳しく説明すると、地球の人々にこのままじゃ地球はヤバイヨ~という電波を発信していたトゥモローランドのボス・ニックスが、自分達の忠告を聞かない地球に絶望しちゃうという話です。
しかも、地球が破滅する原因はニックスが垂れ流す電波という、本当に有難迷惑な連中に振り回されるという話です。
この映画の何が微妙って、とにかく本筋に行くまでが長い!
最初の20分以上、ジョージ・クルーニー演じるフランクがトゥモローランドに行くまでの経緯を延々と見せつけられます。
そんな過去の事よりも、とっととストーリーを進めろよと何度思った事か。
その後ケイシーの話が始まってようやくストーリーが進みだすんですが、今度は逆にとにかく説明がない。
アテナはケイシーをトゥモローランドに連れて行きたがっているんですが、その理由を全く説明しないという。
1時間以上たってもアテナが説明をしないから、何でケイシーは説明ないのに違う世界に行く事を怖がらないの?と疑問に思いました。
星への旅に憧れてたって理由だけじゃ無理あるケイシーの理解ぶりでしょ。
この説明がないっていうのはこれだけじゃなくて、根本的に説明不足な点が多いんだよね。
そもそもアテネは何で地球滅亡を防ぐために暗躍してるの?とか
ケイシーが「未来を変えられる特別少女」な理由は?とか
この辺全然説明されてないよね。
ニックスに破棄されそうだから恨んでるとか?わかんないけど、アテネの行動動機が最後まで謎でした。
ケイシーが特別扱いされてたのも説明なし。
確かに機械には強そうだけど、それだけの理由で特別なのは?
ジョージ・クルーニーとアテネの恋愛模様をやるなら、こっちを説明すべきでしょ
と、まあ色々文句を言いましたが、後半部分は嫌いじゃないです。
なんだかんだでトゥモローランドに着いてからの展開はワクワクしましたし、感情がないはずのアテネにフランクが好きという思いが目覚めたりとか、そんなアテネとフランクのラストは切なくなりましたし。
現実でやったらフランクは犯罪者扱いですけどね。
最後まで見ると何で最初に過去の話を延々とやったかわかるんですが、それでも最初がもっとテンポよく進んでいれば、もっと面白かったと思う。
後半はそれなりに面白かっただけに、前半が本当に残念でした。
全体評価としては微妙ですが、ディズニーランドに行きたくなる、そんな映画だと思いました。
ディズニーランド好きは見て損はないかも?
個人的点数:51点
(アテネとフランクの関係に注目!)