ポンペイ
あらすじ
騎馬民族ケルト人のマイロはローマ軍の襲撃を受け、目の前で母親が殺されてしまう。
それから時がたち、奴隷になったマイロはポンペイへ向かう途中でカッシアを助け、恋に落ちた。
しかし、カッシアはあくどいことで知られるローマの元老院議員コルヴスと無理やり婚約させられていた。
そしてマイロは剣闘士として、闘技場で戦う事になる…。
登場人物
カッシア…美人で可愛いポンペイのお金持ちの娘
アティカス…無敗の剣闘士
一言コメント:ヒロインって大事。本当に大事
感想(ネタバレ注意)
「24」のキーファ・サザーランド、「マトリックス」のキャリー=アン・モス出演の「ポンペイ」を舞台にした映画です。
さすが、(ダメな方の)ポール・アンダーソンだわ!
私は、ポンペイの歴史について全く知りません。
その為、その辺については矛盾してるかもわからないので論じませんが、それを抜きにしても酷い。
まず、主人公カップルの成り立ちが唐突過ぎる。
カッシアが乗ってた馬車に起きたトラブルをマイロが助けたことが二人の馴れ初めですが、なぜか最初から二人の好感度はマックス状態です。
特にカッシアは酷く、出会ってすぐお付きの侍女に「惚れたべ?」とバレる始末。
どんだけ発情してんのよ、と。
そりゃ、おっさんのコルヴスに比べたらイケメンで若いマイロに惚れちゃうのはわかるけどさ。
コルヴスは昔、無敵の捜査官だったんだぞ!(別作品です)
その後二人きりになった時、主人公カップルは何故か馬に乗って愛の逃避行を図ります。
はあ?となったよね。
案の定あっさり捕まった挙句に罰としてマイロが鞭で打たれるし。
お嬢様のカッシアを連れ去ったら酷い罰が待ってるって、その程度の想像すら二人はつかないんですかと。
主人公カップル以外には、最後の噴火シーンが酷いです。
最後に火山が噴火してポンペイ中が火&津波の被害によって酷い事になるんです。
一刻も早く逃げないと!という時に、カッシアを巡って争うコルヴスとマイロ…。
いいからさっさと逃げろよ!
多分ポール監督的には盛り上がると思って作ったシーンだろうけど、むしろそっから逃げてから決着をつけろよ、と思ってしまいました。
しかし、これらの要素はまだマシです。この映画の真の問題。
それは、ヒロインがブサイクすぎる事です。
ブサイクヒロインの代名詞と言えば「スパイダーマン」のキルスティン・ダンストですが、正直あれよりも酷いと思う。
何が酷いって、ブサイクなのに「美人・モテる」設定な事です。
カッシアは美人っていう描写をされているし、何よりもコルヴスとマイロは火の海の中でカッシアを巡って争うくらい男を魅了する女になっています。
正直どこがいいの?と何度も思ったよね。
別に美人設定のない普通のヒロインだったら何の問題もないんですよ。
美人だとかモテるだとかの設定をつけるから違和感感じるんです。
もっと他にかわいい子いるでしょ、と思ってしまいました。
とにかく全体的に酷い作品です。
特にラストは、この作品のダメさを詰め込んだかのようになっています。
あのラストを見て、「何でこんな作品を見てしまったんだ…」と呆れてください。
個人的点数:23点
(衝撃のラストを見逃すな!)