タイガーハウス
あらすじ
過去に恋人のマークの不注意によって体操選手の夢を絶たれたケリーだが、その後も交際は続き、二人の仲は順調だった。
そんな中、驚異の身体能力でマークの家に侵入したケリー。二人でいちゃついていると、家に誰かが侵入してくる。
それは危険な強盗達で、マークの家族はあっという間に強盗に捕まってしまう。
その魔の手はケリーにも迫り…。
登場人物
ケリー…元体操選手。妊娠中
マーク…所持しているクロスボウでケリーの足を撃ってしまった過去を持つ
リン…マークの母親。絶賛浮気中
シェーン…強盗団のリーダー。怪我をする
一言コメント:被害者が屑しかいないって斬新だね☆
感想(ネタバレ注意)
「メイズランナー」のカヤ・スコデラーリオ主演のスリラーです。
これは酷すぎるわ…
久しぶりに酷い映画を見た気がします。
何が酷いって、被害者に全く同情できないっていうこと。
マークは恋人の未来を奪っただけじゃなく、その原因のクロスボウを持ったままだしケリーが妊娠を告げると逃げ腰だしで屑の特徴を集めたようなまさにキングオブ屑男です。
その母のリンは、男を家に連れ込んで浮気している母親失格のような女です。
そんなリンの夫でマークの義父はただの地味な被害者かと思いきや、実は強盗団の仲間でこんな家族と借金を捨てて自由になりたいから強盗計画を立てるというバカ父です。
確かにあんな息子と浮気嫁を持って絶望するのはわかるけどさ、やり方ってあるじゃん?
こんなアホ家族を必死に助けようとするケリーが滑稽に見えてくるくらい、救いようがない家族です。
そもそも、父親が強盗団の仲間って判明するのは終盤なんですが、誰もがやっぱりね…と思ったよね。
むしろあれで「マジかよ!」と思った人いるの?っていう。
何の驚きも衝撃ない展開だったよね。
被害者も酷ければ強盗団も酷い。
まず、無能が多すぎ問題
いくらケリーが身軽とはいえ、大の大人が若い女の子にやられるってどうなの?
人数も4人とケリーより多いのにさ。
物語上ケリーにやられるのは仕方ないのはわかるんですけど、やられ方ってあるじゃん?
身代わりの術にあっさり騙されるアホとか、不注意で矢を撃たれるバカとか、まともな人が少なすぎるでしょ。
その無能の中でもトップオブ無能がボスのシェーンです。
最初に怪我を負って行動不能になって寝たきりになったと思ったら、その後にやったのはケリーを助ける為に仲間に銃を撃ったり、嘘をついただけ。
「死にそうだから少しでも善行してから死にたい」と色々目覚めちゃったようですが、仲間にはいい迷惑です。
こんな奴がボスで、ある意味強盗団に同情してしまいました。
ラストは結局ケリーが多額のお金をマーク母子に貰って別れて終わりですが、ラストに薄っすら笑ったのは「バカな母子と縁が切れてラッキー」と思ったからですかね。
気持ちはわかります。
ストーリーも被害者も加害者も酷い、ある意味奇跡みたいな映画です。
唯一良かったのは、ケリーは比較的マトモだった事でしょうか。
逆にそれ以外に良いところは?と聞かれても何も浮かびませんでした。
最後に。
リンの浮気相手の下りはもはやギャグの領域でした。
個人的点数:32点
(リンの浮気相手の行方に注目!)