死霊館 エンフィールド事件
あらすじ
透視中にシスターの姿を見たロレインは、悪夢に悩まされ続けていた。
一方、イギリスのエンフィールドに住む母と4人の子供達の家に、謎の怪奇現象が起こる。
それは徐々に大きくなっていき、子供達にも影響が出るようになり、ロレイン夫妻へその話が持ち込まれる。
夫が死ぬ予知夢を見たロレインは透視をするのに否定的だったが、夫に説得されイギリスへと向かう…。
登場人物
ロレイン…透視能力者。予知夢のせいで透視を怖がる
エド…ロレインの夫
ペギー…怪奇現象が起こる家に住む母親
ジャネット…ペギーの娘。幽霊に取り憑かれる
一言コメント:今作の怖さ最高級!
感想(ネタバレ注意)
「死霊館」の続編で、実在の事件「エンフィールド事件」を基にしています。
これ、面白すぎるでしょ。
期待を裏切らない続編でした。
今作の一番面白いところは、何といっても取り憑いてる悪霊です。
最初はジャネットに憑りついてるのは元々この家の持ち主だったおじいちゃんだと思われてたんですよ。
自分で名前を名乗ってるし、喋りも男っぽいしね。
でも、実はこのおじいちゃんはもっとヤバい幽霊に操られてるだけで、実は密かにジャネットを守ろうとあれこれ工作していたのが面白かった。
まあ予想できたけどね。
それで、おじいちゃんを操ってた悪霊はシスター姿の奴なんだけど、これがまた怖い。
自画像を持ってロレインに迫ってきたり、さりげなく突っ立ってる時の怖さと言ったら、正直前作の比じゃないね。
それで、ミスリードも上手いのよ。
最初はジャネットの弟で障害持ちのビリーが狙われてるように見えたんですよ。
ジャネットが悪霊と「ビリーに手を出すな!」って言い合いしたり、ビリーの元に悪霊が現れたり。
でも、途中からはビリーどこいったの?状態でジャネットラッシュ。
ひたすらジャネットが悪霊に取り憑かれて可哀想な場面を見せられつつ、心を閉ざすジャネットをロレインとエドの二人が励ますのが良かったですね。
将来、ジャネットはロレインのように透視能力者として活躍したんだろうな、と思わされる素敵な交流で胸が熱くなったり。
かといえば、兄弟で一番地味だったジョニーが突然勇気を出して悪霊に立ち向かおうとして予想通り返り討ちにあったりと、感動シーンとネタシーンを合間に入れるのを忘れない素晴らしい構成。
怖いし泣けるし笑えるしで素晴らしい映画です。
今作はロレインとエドの夫婦愛にもスポットが当てられていて、エドを失うのを怖がるロレインと、そんなロレインを必死に励ますエドの、二人の関係は良かったですね。
まあ、最後の悪霊に取り憑かれたジャネットを一人で助けに行こうとしたエドが、さっそく先制攻撃で目をやられちゃったり、そもそもロレインなしで行こうとするの無謀すぎるだろと色々思ったりしましたが、全体的にはよく出来た映画だと思います。
ホラー映画好きには間違いなくおすすめできる映画ですね。
最後に。
ジャネット役の子可愛すぎるでしょ。
※前作の感想はコチラ
個人的点数:78点
(悪霊シスターの怖さに注目!)