スーサイド・スクワッド
あらすじ
米国政府の高官のアマンダは、市民を危険に陥らせる危ないメタヒューマンに対抗するために、犯罪者を中心としたチーム「スーサイド・スクワッド」を結成する。
メンバーは誰も彼も危険な犯罪者で、当然アマンダの命令に反発するが、首に爆弾を仕掛けられている為に、アマンダの下で働くしかなかった。
そんな時、スーサイド・スクワッドの指揮官であるフラッグ大佐の恋人ムーンが、突然失踪してしまう。
実は彼女は、危険な魔女に憑りつかれていて…。
登場人物
デッドショット…凄腕のスナイパー。一人娘が弱点
ハーレイ・クイン…元は精神科医だが恋人のジョーカーに出会って犯罪者になる
ディアブロ…元強盗の炎使い。戦いに消極的
フラッグ大佐…チームの指揮官
アマンダ…チームのボス。冷酷で目的の為なら手段を選ばない
一言コメント:ハーレイ・クイン可愛い!
感想(ネタバレ注意)
ウィル・スミス主演、アメコミ漫画の悪役を主役に添えた映画です。
個人的には嫌いじゃない映画ですが、何ていうか、とても惜しい作品だよね。
全体的に色々酷かった気がする。
まず、何と戦っているのかよくわからない
スーサイド・スクワッドが結成がされてすぐにテロ現場の鎮圧に向かうんですが、そこからなんとな~く危険な魔女エンチャントレスとの戦闘に突入していきます。
普通なら「あんな危険な奴がいたのかよ!皆で倒しに行こうぜ」的な高揚感があるものなんですが、本作はそんなものはなく。
気づいたらエンチャントレスがラスボス的な感じになってました。
このエンチャントレスがヤバい奴っていうのはわかるんですが、敵として貫禄がないというかなんというか、イマイチ敵として魅力がないんだよね。
強いのはわかるんですけどね。
それで、このエンチャントレスが元はアマンダ大佐が飼っていた、つまりは尻拭いさせられる事に腹を立ててスーサイド・スクワッドが戦闘を放棄するシーンがあるのですが。
「ムーンは俺の恋人なんだよ」的なフラッグ大佐の言葉や態度に情をほだされちゃうのはどうなの?
さすがに、これはありえないでしょ。
スーサイド・スクワッドって悪党軍団でしょ。
それなのに、あんなに仲が悪かったフラッグ大佐の為に戦う理由がそれってさ。
娘がいるデッドショットは仕方ないにしても、他のメンバー全員がそれで納得しちゃうのはどうなのかなあ?
というか、悪党軍団を主役に置いたはずなのに、その魅力を全く出せてないよね。
悪党軍団を主役に添えるって言う事は、こちらも悪党らしい暴れぶりを期待するじゃないですか。
例えば、スーサイド・スクワッド内でも仲間を裏切るのが当たり前だったり、常に相手を出し抜こうと考えてたりなど。
敵味方関係なく殺しまくったりとか、そんな描写を期待してたんですよ。
けど、そんな事ほとんどなかったね。
最初だけキャプテン・ブーメランが裏切り行為をしてたけど、それだけ。
というか、あっさり仲間意識を持ち過ぎだと思うんだ
逃げたハーレイ・クインを撃てないデッドショットとか、そんなハーレイ・クインの出戻りをあっさり受け入れたりとかさ。
途中からはちょっと態度が悪いだけの普通のヒーロー軍団みたいになってたような気がする。
ヒーロー軍団が見たいならアベンジャーズを見るっての。
あと、スーサイド・スクワッド内の格差も気になった。
基本的に、デッドショットとハーレイ・クインしか目立ってなかったような。
それでも終盤美味しいところがあったディアブロはまだしも、他二人は本当にオマケ程度でしか活躍してなかったと思う。
5人しかいないのに、空気メンバーが2人もいるってどうなのかな。
批判的な事ばかり言ってしまいましたが、良いところもあります。
それが、ハーレイ・クインの存在です。
本作の主役と言ってもいいほど大活躍したハーレイ・クインは、とても魅力的でした。
見た目も可愛いし、どこか小悪魔的な要素もありつつ、イカれている性格。
全てが私のツボでしたね。
このハーレイ・クインを見ただけで、本作は見る価値ありかな?ジョーカーも良かったしね!
全体的には不満が残る作品ですが、スーサイド・スクワッドが戦うシーンも良かったし、ハーレイ・クインも可愛かったし、見て良かったなとは感じました。
もし続編が公開されるなら、見に行くかも。
個人的点数:55点
(ハーレイ・クインの大活躍に注目!)