映画感想ライブラリー

文才ない人間が人気作からB級まで映画を見た感想を書くブログ※辛口注意

砂上の法廷

  

 

あらすじ

父親を殺したとして捕まったマイクの弁護を担当したのは、被害者であるブーンとその妻でありマイクの母ロレッタと顔馴染みだったラムゼイだった。

既に父親殺しを自供していたマイクの弁護は困難を極めた。

ラムゼイは何とかマイクの罪を少しでも軽くしようと奮闘するが、マイク自身が黙秘を続け事件の真相を語らない為、ラムゼイは手詰まりになってしまう。

果たして、ラムゼイは事件の真相に辿り着く事が出来るのか?

 

 

登場人物

ラムゼイ…弁護士。マイクやその両親とは事件の前からの知りあい

マイク父親を殺したとして捕まった青年。黙秘を貫く

ロレッタ…マイクの母。ラムゼイと親しい

ブーン…被害者。横暴な性格

ジャネル…ラムゼイのアシスタント

 

一言コメント:月日って、人を変えるよね…

 

感想(ネタバレ注意)

キアヌ・リーブス主演の、法廷を舞台にしたミステリー映画です。

いや~おもしろかった!

想像していたよりも全然面白かったです。先が気になって仕方ありませんでした。

本作は、父親を殺したとして捕まったマイクの裁判が主軸として進んでいくんですが、基本的に、この裁判で証言する人みんなが「嘘をついている」んですね。

で、本作の何がいいって、「証言したすぐ後に本当の真実」が描写される事です。

例えば、監察医の男や警察は、マイク以外に殺せた奴はいないし現場にも怪しいことはなかったと断言するんですが、その証言のすぐ後に実際のシーンが再現されて「ロレッタに不審な行動はあったけどめんどくさいから証拠を握りつぶした」事がわかるわけです。

これ、本当によかった

大体のミステリーものだと、この手の嘘や矛盾は一番最後の解決シーンで明らかになるんですが、それだと「あれ、そんな事あった?もう一度最初から見るか」となるわけです。

しかし、本作は嘘はその場ですぐにわかる仕様になっているので、「そんな事あったっけ?」という事が無くなって、ストレスフリーでいいですね。

で、ミステリーに大事な矛盾がなかったのも大きい。

ミステリー映画って、大体「あれ、ここおかしくね?」っていう所があるもんなんですよ。

本作はそれもなく、「なぜこの人はこんな行動したのか」「こんな事言ったのか」がわかりやすかったので、そこも評価が高いですね。

それで、真相は「ロレッタとの浮気がバレた主人公のラムゼイがブーンを殺し、たまたま息子のマイクが殺害現場に現れて、罪を擦り付けた」という衝撃なものなんですが、このどんでん返しも意外性があって良かったです。

ただ、一つだけ疑問点が。

ロレッタって、そこまで魅力的ですか?

ロレッタって、ブーンに(DVを受けながらも)絶対に離婚はしないと執着されて、お隣の青少年に恋されて、ラムゼイと不倫をしてとモテまくりの人妻なんですが。

どう見ても、そんなに魅力的と思えない見た目をしているんですが。

というか、どこにでもいるおばちゃんにしか見えない。

それで演じている女優を見たら、もっとビックリ。

レネー・ゼルウィガーってマジですか?

この人、本当にブリジット・ジョーンズだった人?あんなにキュートで魅力的だった人?

これは、さすがにちょっと変わり過ぎでしょう…。

映画自体はとても素晴らしくて、レネー・ゼルウィガーの演技も良かったので、この変貌ぶりは、ちょっと色々察して少し悲しくなりました。

そこ以外は、本当によく出来た映画だったと思います。

 

個人的点数:80点

(誰が「どんな嘘」をついているか、注目!)