映画感想ライブラリー

文才ない人間が人気作からB級まで映画を見た感想を書くブログ※辛口注意

インデペンデンス・デイ: リサージェンス

 

 

あらすじ

エイリアンの地球侵略から約20年。

地球は、大幅に文明が進歩していた。

惑星に前線基地を設け、強力な新兵器を開発し、来たるべきエイリアンの襲撃に備えていたのだ。

そんな中、地球に残されたエイリアンの宇宙船シティ・デストロイヤーから謎の電波を発している事に気づいた20年前の英雄デイヴィッド・レヴィンソンは、その電波がSOS信号だと気づく。

そして、その電波に呼応したのか、月に謎の球体が出現したのだった…。

 

 

登場人物

ジェイク月面基地で働く輸送機のパイロット。上官と不仲。

ディラン…スティーヴン・ヒラーの息子でエースパイロット。ジェイクと確執あり

パトリシア…前作大統領トーマスの娘。ジェイクと婚約中

デイヴィッド…地球防衛司令部の部長。前作で大活躍した

 

一言コメント:やっぱり続編はいらなかった…

 

感想(ネタバレ注意)

大ヒットした「インデペンデンス・デイ」の続編です。

観た感想ですが、正直これはやっちまったなあと。

色々気になる点があるので、一つずつ紹介したいと思います。

まず、個性がなさすぎる新主役陣。

前作は、エンジニアのデイヴィッド、大統領のトーマス、戦闘機パイロットのスティーブン、かつてのパイロット、ラッセル。

この立場も背景も違う四人がエイリアン撃退の為に奮闘する、というのがメインストーリーです。

それぞれにストーリーがあり、それが映画に深みをもたせていたんですね。

しかし、今作の新主役陣は3人。これが揃いも揃って個性がない。

映画でよくある、能力はあるけど問題児のジェイク、父親の後を追ってパイロットになったディラン、かつてはパイロットを志すも現在は大統領補佐官のパトリシア。

どっかで見たような設定の人ばっかで、新鮮味も何もない。

当然、前作から登場しているデイヴィッドやトーマスの存在感に完全に負けてます。

そもそも、前作に全く出てないぽっと出のジェイクがメインの主役ってどうなのよ。

何の思い入れもないジェイクが主役って、その時点で前作ファンは冷めちゃうよね。

次に、色々薄いストーリー

前作って、ただのSF映画なだけじゃなく、そこに主役四人の生き様、例えば出世と恋人の間で揺れるスティーブンとか、支持率最悪の大統領トーマスが奮闘する姿とか、パイロットとしての生き様を見せてくれたラッセルとか。

彼らそれぞれのストーリーがあって、それが面白かったんです。

いうなれば前作はSF+ヒューマン映画であり、そこがインデペンデンス・デイがヒットした理由だと思うんですよ。

でも、今作はただのSF映画ですよね。

一応、娘の為に決死の特攻を果たすトーマスとかいましたが、それだけ。

ヒューマン要素はほとんどないか、あっても薄かったです。

ジェイクとパトリシアのイチャイチャとかさ、ヒューマン要素でも何でもないし

前作がなぜヒットしたのか、その理由を製作陣は何もわかってなかったとしか思えませんね。

最後に、酷すぎるエイリアンの設定

前作では薄っすらだったエイリアンの設定ですが、今作ではガッチリとエイリアンの生態が語られます。

インデペンデンス・デイ」シリーズのエイリアンは、エイリアンの女王がいて、それが下っ端を従わせて色んな惑星を襲わせてるらしいです。

エイリアンの女王って、それ、あの超有名作「エイリアン」と同じ設定じゃないの?

それで、最後はそのエイリアンの女王が自ら登場して地球を襲うという。

この展開って、超話題作「エイリアン2」と同じじゃね?

あれも最後はエイリアンの女王とリプリーの一騎打ちでしたよね。

エイリアン2の方は女同士の一騎打ち、こっちは女王と地球の全軍という違いもあるものの、かなり設定も展開も被ってる気がするんですが。

インデペンデンス・デイ」もかなりの有名作なんだから、そこはオリジナリティが欲しかったよね。

ラストの展開は目新しさがなくて、正直ガッカリでした。

前作からの登場人物トーマスの無駄死にもガッカリだしさ。

アメリカでの興行収入は振るわなかったみたいですが、それも納得の出来だとしか。

全体的に前作から劣化してるな、という印象を持ちました。

前作を観てる人は観て損はないと思いますが、過度な期待はしない方が良いですよ。

 

前作の感想は

impressionstan.hatenablog.com

 

個人的点数:44点

(あの名台詞は登場するのか?注目です)