ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
あらすじ
魔法生物学者であるニュート・スキャマンダーは、アメリカに到着した。
アメリカで慈善団体を率いるメアリー・ルーの話を聞いていると、スーツケースに潜んでいた魔法生物のニフラーが逃げ出してしまう。
ニフラーを追っていたニュートは、パン屋になりたいジェイコブに出会うが、彼の前で魔法を使ってしまうのだった。
この騒動を見ていた闇祓いのティナに捕まったニュートは、彼女に連れられアメリカの魔法議会(MACUSA)に連れていかれて…。
登場人物
ニュート…イギリスの魔法生物学者
ティナ…降格させられた闇祓い
ジェイコブ…缶詰工場に勤め、パン屋になりたいノー・マジ
クイニー…ティナの妹。心が読める
一言コメント;パンチが足りない新作シリーズ
感想(ネタバレ注意)
「ハリー・ポッター」の新作シリーズの第一作目です。
つまらなくはなかったですよ。
つまらなくはなかったけど、物凄く面白いかと言われるとそうでもなく。
なんか、ハリーポッターのファン創作の小説を見てるような感じ。
ハリーポッター好きなら間違いなく楽しめると思います。
でも、私のようなハリーポッターをかじった程度しか詳しくないと、んん?と思うところが多々あったかなと。
1つの映画として見た場合、完成度はそれほど高くないんじゃないかな。
全体的に間延びしすぎなんですよね。
本作は、ニュートのカバンから逃げた魔法生物をアメリカで探すというのがメインストーリーなんですが、これを結構引っ張る。
最後の方まで引っ張ってたし、「まだ逃げてるのかよ」と思ってしまうほど。
2時間以上ある上映時間の3分の2はこれだったら、もう飽きちゃうよね。
最後のオブスキュラスを巡っての攻防は面白かったですが、ここにつくまでが長い。
もっと上映時間を削って内容を凝縮することは出来なかったのかなと。
そして、この映画は説明不足がちょこちょこあるように感じました。
MACUSAっていうのはどこまでの権力を持った組織なのかとか。
唐突にゲラート・グリンデルバルドが出てきたけど、ハリーポッターをかじった程度にしか知らない私には名前を聞いても全く誰かわからず。
この映画って、新作映画というよりも、ハリーポッターのファンだけに向けた映画になってないかな?
そんな風に感じるシーンが多々ありましたね。
あと、ヒロインの魅力なさすぎませんか?
ティナの方が断然活躍してたはずなのに、妹のクイニーの方が全然印象的に映りました。
最初は胡散臭いと思ったけど、ニュートやジェイコブにも笑顔で接するし、お姉ちゃんの為なら危ない事もいとわない。
クイニーの方が断然魅力的だなと思いましたね。
ティナも悪くないんだけど、クイニーに完全に食われていたような。
イマイチ魅力が感じられませんでしたね。
不満ばかり述べてしまいましたが、良かったとこもあります。
魔法生物は個性があって良かったですし、最初は振り回されただけなのに徐々に男になるジェイコブとか、魅力的な面もありました。
もう少し、ファン向けじゃなく一般向けを考えて作られていたら、もっと良くなるんじゃないでしょうか。
その辺の改善、続編に期待ですね。
個人的点数:55点
(最後に唐突に出てきた有名俳優に注目!)