君の名は。
あらすじ
立花瀧は東京に暮らす高校生。
ある時、目を覚ますと岐阜県の田舎にある糸守町の女子高生の宮水三葉になっていた。
瀧と三葉は精神が入れ替わっていたのだ。
この入れ替わりは度々起こり、気づいたら瀧と三葉はこの入れ替わり生活に馴染んでいく。
しかし、ある時この入れ替わりが突然途絶えてしまって…。
登場人物
立花瀧…東京の男子高校生。バイトの奥寺先輩が好き
宮水三葉…田舎の女子高生。都会に憧れる
奥寺ミキ…瀧のバイト先の先輩
宮水一葉…三葉の祖母。宮水神社の神主
一言コメント:大ヒット=名作ではない
感想(ネタバレ注意)
日本での歴代興行収入4位を獲得した大ヒット映画です。
見た後に最初に感じた感想ですが、何でこれが歴代4位の興収なの?という感じ。
正直、映画として名作でもなければ傑作でもないと思いました。
まず感じたのが、明らかにご都合主義な面多くない?という事。
瀧は過去の三葉と入れ替わりしているという設定なんですが、何で時代が違うって気づかないの?とまず疑問に感じました。
スマホやパソコンでネットを見れば日付なんてわかるだろうし、田舎だからネット環境が弱いというのなら、カレンダーやテレビのニュースを見れば一発で時代が違うってわかるでしょ。
まさか、入れ替わってる間に一度もカレンダーやニュースを見なかったというわけないよね?
瀧と三葉が時代が違う事に気づいてないっていう設定そのものに違和感とご都合主義な面を感じましたね。
そしてもう一つ気になったのが、瀧と三葉はいつ惹かれあったの?という事。
なんか、気づいたら二人がお互いを意識するようになってて違和感しか感じなかった。
そこ一番重要なとこなのに、なんで省略しちゃうのかわからん。
瀧と三葉の恋愛というか心を通わせる過程は本作でも重要な要素なのに、何でその過程を吹っ飛ばしちゃうかな。
そして、不満だったのが、三葉が父親を説得するシーンも省略されてる事。
精神が瀧の三葉では三葉父を説得できずに町の人の避難は出来なかった。
その後、三葉は何らかの形で父親を説得し、町の人の避難に成功した。
何でこの「何らかの形」を描かないかな!
これは三葉と三葉父の親子関係を描いたところであり、瀧と三葉の対比という面でも大事なシーンでしょうが。
今作は、こういう重要なところの省略が多すぎるんだよね。
そのおかげでスピーディーに展開は進んでいるけど、「説明がない」と不満に感じる人が出てくるのは仕方ないと思う。
肝心の内容も、ティーン向け全開で大人は楽しみにくい感じだし。
唯一評価するなら、「秒速5センチメートル」とは違って後味は悪くないという面かな。
完全にハッピーエンドなのは良かったと思う。
それにしても、新海誠監督の作品はいくつか見させてもらってるけど、ティーン向けが多い印象だなあ。
某宮崎監督(隠れてない)が凄いのは、大人も子供も楽しめる映画が作れることだと思うのよ。
新海監督が子供向け映画や全年齢向け映画を作ったらどうなるか気になるし、ぜひ作ってみて欲しいね。
最後に、長澤まさみさんと市原悦子さんの声の演技はとても上手いなと思いました。
主役二人の声?聞かないで。
個人的点数:51点
(前前前世はどこに出るのか?注目!)