リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い
あらすじ
1899年、ロンドン。英国銀行が世界征服を企む鉄仮面のリーダー“ファントム”率いる謎の軍団に襲撃された。
一味は金品には手をつけず、古い海上都市の設計図面だけを盗んでいった。危機感を感じた英国政府は世界大戦の勃発を防ぐため、冒険家アラン・クォーターメインに対抗チームの招集を依頼。
かくして、クォーターメインのもとにトム・ソーヤー、透明人間ロドニー・スキナー、ジキル&ハイド、ネモ船長、不死身の男ドリアン・グレイ、ヴァンパイアのミナ・ハーカーという強者たちが集い、7人の超人同盟“ザ・リーグ”が結成される。
登場人物
アラン・クォーターメイン…チームのリーダー
ミナ・ハーカー…チームの紅一点の女性科学者。吸血鬼
ドリアン・グレイ…不死の貴族
トム・ソーヤー…アメリカの諜報部員
ジギル&ハイド博士…優秀な外科医だが凶暴な裏の顔がある
ロドニー・スキナー…透明人間の泥棒
ネモ船長…ノーチラス号の船長
M…クォーターメイン等を集めチームを結成する
一言コメント:個性って意外とぶつからないね
感想(ネタバレ注意)
アメコミ漫画が原作の映画です。
有名作の登場人物でチーム作ろうぜ!というノリで一昔前の「アベンジャーズ」みたいな感じですかね。
各登場人物の元ネタは
クォーターメイン:『ソロモン王の洞窟』の主人公
ミナ:『吸血鬼ドラキュラ』のヒロイン
ドリアン:『ドリアン・グレイの肖像』の主人公
トム:『トム・ソーヤーの冒険』の主人公
ジギル&ハイド:『ジギル博士とハイド氏』の主人公
スキナー:『透明人間』のキャラクター
ネモ船長:『海底二万里』の主人公
です。
各人物はそれぞれ得意な能力があるのですが(例えばミナはコウモリを操れる)、イマイチ差別化が出来てなかったような。
唯一スキナーは透明になれる事を活かして敵地に潜入してましたが。
そして、味方に敵のスパイがいる!という展開、スパイの正体が判明するの早すぎませんか。
あの中にスパイというだけでちょっとワクワクするのにあっさり判明しちゃうから続きを見るモチベが結構下がりました。もっと引っ張ってほしかった。
ファントムは実は自分達を集めたMだった、という予測できた展開なのですが、クォーターメイン達の血を盗んだりして人工的に透明人間や吸血鬼を作ろうぜ!という目的は正直?って感じ。
吸血鬼はまだしもクォーターメインは凄いけどただの人間だし、そんなものを作ってどうすんだろう。集める人選間違ったんじゃ。
最終決戦はそれなりに盛り上がってよかったのですが、やっぱり各登場人物の能力がイマイチ活かされてない気がするのです。
ミナはドリアンと戦ったけどいくら室内での戦いとはいえ相手に合わせた戦いしすぎじゃないですか?
ベニスでの勇ましい彼女はどこへいったんでしょう。
クォーターメインもM相手にイマイチ強さを発揮できてないし。
トムソーヤは微妙に足手まといだった気がしないでもないです。
最後のお墓での演出、クォーターメインは結局生きてたんでしょうか?
それならお墓からクォーターメインの手がでるとかしてもよかったのに。
設定や登場人物は魅力的だったのに料理がヘタで残念な出来になった印象の映画です。
ショーン・コネリーの名演が救いですね。この映画が事実上の引退作になったのが残念です。
リメイクも予定されているようですが、リメイクではこの映画の反省点を活かしてぜひ素晴らしい作品を作ってほしいですね。
個人的点数:45点
(ショーン・コネリー復帰しないかなあ…)