エイリアンVSプレデター
あらすじ
2004年10月4日、人工衛星が南極のブーヴェ島に大規模な熱反応を発見、調査の結果、熱源が地中深くの遺跡であると判明した。大企業ウェイランド社の社長で大富豪のビショップ・ウェイランドは、発掘資金に困窮する南アメリカ史専門の考古学者、過去の登山中に父を失った女性登山家レックスなど、各部門のプロフェッショナルを編成した遺跡調査チームを率いて秘密裏にブーヴェ島を目指した。
遺跡調査チームは、100年前に全住民が謎の失踪を遂げた捕鯨基地に向かう。何者かの手によって開けられた大穴から地下に降りると、様々な古代文明の特徴を含んだ巨大な地下構造物を発見、調査隊が遺跡のメカニズムを再起動させると、「動く壁」によって頻繁に構造の変わる遺跡が罠となり、彼らは散り散りになってしまう…。
登場人物
レックス…女性登山家。調査隊では一人だけ遺跡に対して強い警戒心を持っている
セバスチャン…大学の教授で考古学者。
チャールズ…ウェイランド社の社長。遺跡調査に執着する
グラハム…家族想いの地層研究者
一言コメント:みんなみんな、生きているんだ友達なんだ~
感想(ネタバレ注意)
モンスター映画界のTOPスター、エイリアンとプレデターの共演という、映画ファンなら大興奮する間違いなし!な映画です。
見る前は私もそれはそれは期待に胸を高ぶらせていました。
そして、映画鑑賞後…
どうしてこうなった…
なんでしょう、酷いというか色々ツッコミどころ満載過ぎて…。
ストーリーの大筋を簡単に説明すると、レックス達がやってきた遺跡はプレデターが自分達の成人儀式に使用するために地球人に昔作らせたもので、100年に一度わざと熱量を発して人間達を遺跡に呼び寄せ、エイリアン達の「エサ」にしていたという。
で、プレデターはエイリアンを無事殺せたら成人儀式通過!って感じです。
つまり、レックス達にとってはエイリアンもプレデターも敵ですね。
エイリアンにとってはただのエサですし、プレデターにとってはこの儀式が終わったら用済みな存在ですから。
そんな閉ざされた遺跡の中で人間達は必死に生存しようと戦うんですが、登場人物が多いからなのかどんどん人が死んでいきます。
こっちが思い入れを持つのを拒否するかのようなスピードで。
しかもそのほとんどが繭にされてたり、チェストバスターに腹を突き破られ死亡とかであまりバリエーションもなかったのが残念。(一応プレデターの追手から仲間を守るために囮になったとかもありましたが)
そしてみんなが見たかったプレデターVSエイリアンの戦いですが、プレデター弱すぎというかエイリアン強すぎる!
確かにエイリアンのが数が多いとはいえ、あんなに高性能な武器を多数持ってるプレデターが終始押され気味でした。3人いる内の2人があっさりエイリアンにやられちゃったし。
だからって人間と手を組むのはないわ
敵の敵は味方理論はよくわかるんだけど、エサ扱いで見下してるはずの人間と手を組むだけじゃなく、何でうっすら情が湧いてると言うか恋愛的な雰囲気だしてるの。
視聴者が見たかったのはエイリアンとプレデターの血で血を洗う派手な戦いのはずで、エイリアンVSプレデター&人間やプレデターと人間の交友記なんかじゃないはずなんだけど。
ぶっちゃけ人間はあくまで脇役で蚊帳の外扱いでいいのに。
エイリアン(プレデター)VS人間はリプリーやシュワちゃんで間に合ってます。
最後はエイリアン・クイーンVSプレデター(名はスカーらしい)とレックスの戦いになるんですが、この戦いは地下じゃなく地上で行われた事もあってそこそこ派手で面白かったです。
というか、地上で見るとクイーンのデカさに改めて気づきますね。
あんなデカくて強いクイーンをプレデター達はよく地球の底の遺跡に運べたもんです。
そして、ラスト。
レックスがプレデター達に認められたとか、エイリアンとプレデターのハイブリッドのプレデリアンの存在とか気になる事は沢山あるんですが、
レックスがあの南極から一人でどう帰ったのかが一番気になりました。
レックス以外の人間は死んでしまったし、通信機等も壊されてそうだし、仮に船が無事でもレックス一人で運転できるのか?とか。
地味に気になってたこの事が続編で明かされるかと思ったけど華麗にスルーされましたね、残念です。(続編もその内レビューします)
この映画は視聴者の求めてる事がわかってないというか、エイリアンとプレデターという素晴らしい素材を上手く扱えてなかった印象です。
作り方次第では、元の映画に負けず劣らずの名作になれたはずなのに。
本当にどうしてこうなった…。
個人的点数:45点
(エイリアンとプレデターの激しいバトルに注目!)