ウォーターワールド
あらすじ
未来の地球は、温暖化の進行により北極・南極の氷が溶けて海面が上昇した結果、海だけが広がる海洋惑星となった。
そんな状況下でも人類は、海の上で「環礁」と呼ばれる浮遊島を建造してたくましく生き残っていた。彼らの希望はどこかに存在するという伝説の陸地「ドライ・ランド」である。一人孤独に旅をするミュータントのマリナーは、とある環礁でドライ・ランドへの鍵を握る少女エノーラと保護者である女性ヘレンと出逢う。だがディーコンをリーダーとし、略奪行為を行う武装集団「スモーカーズ」もまたドライ・ランドへの上陸を企んでいた。
登場人物
マリナー…魚とのミュータント。呼吸をせずに水の中を泳げる
ヘレン…エノーラの保護者
エノーラ…背中に秘密を持つ少女
ディーコン…「スモーカーズ」のリーダー。エノーラを狙う
一言コメント:ケビン・コスナーの魅力大爆発!
感想(ネタバレ注意)
ケビン・コスナー主演の、USJのアトラクションとしても有名な映画です。
簡単にいいますと、
ケビン・コスナーのやさぐれ姿から相手に心を開いていく様子、激しいアクションや恋愛までケビンの魅力が大爆発しております。
特別ケビンファンではありませんが、私はとても楽しめました。
基本的に冷たい男マリナーとエノーラの為なら体を張るヘレン、こまっしゃくれてるエノーラの3人旅なんですが、初期の頃のマリナーの女子供相手でも容赦しない感じは凄かったですね。
ヘレンをあっさり他の男に売ったり、まだ子供のエノーラを海に投げたりとかヘレンはまだしも子供のエノーラ相手にここまでやっちゃう?と一瞬思いましたが、ミュータントとして迫害されてたマリナーの人嫌い感がよく表れててよかったんじゃないかと。
そして、そんな男がエノーラ達と交流していくことによって優しい心が芽生えていくのもお約束ですが嫌いじゃないです。
終盤、攫われたエノーラを助ける為に敵陣に一人で乗り込んだ際、エノーラを助ける理由を聞かれ「友達だからにきまってるだろ」と答えるところもお決まりなんですが、私がこの映画で一番気に入っているシーンですね。
エノーラが攫われた後絶望していたとはいえヘレンとイチャイチャするのはさすがにどうかと思いましたが(笑)
というか、ヘレンとの恋愛はいらなかったように思います。
「レオン」のようにマリナーとエノーラの関係を重視したほうがよかった気がしますね。
ヘレンとの恋愛をやるにしても、エノーラが攫われた後とか変な時に入れるから「そんなことやってる場合じゃないだろ!」とつい突っ込んじゃいますし。
敵役の「スモーカーズ」のリーダー、ディーコンは典型的な悪役って感じで逆に好きです(笑)
マリナーとのダチョウ倶楽部ばりのギャグ「入れるなよ、絶対に入れるなよ!」には思わず笑っちゃいました。
やってることは残虐非道なんですが、どことなく憎めない悪役って感じです。
設定がそうなので仕方ないのですが、ずっと代わり映えのない海のシーンばかりでちょっと飽きてきちゃうのが欠点ですね。
基本的に海か船かのシーンしかないので。
ストーリーも悪くないと思いますが、伝説の陸地「ドライ・ランド」周辺は練りこみ不足というか、謎な部分も多かった気が。
エノーラはドライ・ランドからどうやってヘレンのもとへ辿り着いたのかとか。
まあ映画自体が面白かったのでそこまで深くは突っ込みませんが。
全体的に王道な冒険映画で、個人的には大好きな作品です。
USJのアトラクションは知ってても映画は見たことがない人も、この映画自体を知らない人にも間違いなくお勧めできる作品ですね。
個人的点数:70点
(ケビン・コスナーの激しいアクションに注目!)