ナイト ミュージアム2
あらすじ
アメリカ自然史博物館での騒動から2年後。
元警備員だったラリーは、自分の会社を立ち上げ警備員をやめていた。
自然史博物館は改装のために休館となり、居場所のなくなった展示物たちはスミソニアン博物館の地下保管庫に保管されることになる。
自然史博物館から運ばれてきた展示物たちは、自然史博物館に残されるはずだった魔法の石版がデクスターのいたずらでスミソニアンに運ばれたため、夜になると魔法の力で動き出すが、魔法の力がスミソニアンの展示物にまで命を吹き込んでしまったことから博物館内は大騒ぎに。
そしてその夜、ラリーの元に展示物から電話が入る。
自然史博物館のファラオ・アクメンラーの兄であるカームンラーが、他の展示物を味方につけて世界征服を目論んで動き出したという。
ラリーは石版を取り返すため、合わせて1億以上にも及ぶ展示物たちを相手にまたまた奮闘することに…。
登場人物
ラリー…警備員を止めて自分の会社を立ち上げ、それが軌道に乗る
ニック…ラリーの息子。コンピューターに強い
ルーズベルト(テディ)…米大統領の展示物。自然史博物館に残る
アメリア…世界初の女性パイロットの展示物。勇敢でラリーに恋する
カームンラー…アクメンラーの兄。ナポレオン、イワン雷帝、アル・カポネらを従える
一言コメント:兄弟でも格差はあるものです
感想(ネタバレ注意)
ベン・スティラー主演、ロビン・ウィリアムズ共演の前作大ヒットした「ナイト ミュージアム」の続編です。
前作が面白かったのでとても期待していたんですが、う~ん、
正直微妙…
私が続編に期待していたものが全く見られなかったというか…。
私が見たかったのはテディやジェデダイア(ジェド)やアウグストゥスやサカガウィア等、前作の展示物達の活躍なんですよ。
でも続編では前作の展示物達がほとんど蚊帳の外というか、目立たないんですよね。
ジェドは敵のカームンラーに捕まって囚われの身になるし、サカガウィア達スミソニアン博物館に送られた展示物は軟禁状態で動けないし、テディに至っては自然史博物館に残された為に最初と最後以外は出番なし。
その分スミソニアン博物館にある新しい展示物が活躍していましたけどね。
新しい展示物達も確かによかったですよ。
勇猛果敢で好感が持てて、ラリーの片腕的存在になるアメリア。勇気があるようにみえて実は小心者のカスター将軍。首降り人形のアインシュタイン、ナンパな考える人像とかどれも魅力的で気に入ったんですけど、やっぱり前作の展示物達の活躍がもっと見たかったなあ。
敵役のカームンラーとナポレオン、イワン雷帝、アル・カポネも微妙。
カームンラーと身長が低いことがコンプレックスのナポレオンはそれなりにキャラ立ちしてたけど、他2人はあまり目立たず空気気味だった。
伝説のギャングのアル・カポネの暴れぶりはもっと見たかったです。
後は前作で「なくてよかった」と言ったラリーの恋愛要素。
今作ではこれがガッツリ入ってたんですよ。エイミー・アダムス演じるアメリアの展示物とハグなりチューなりガッツリ恋愛してて、ちょっとなあって。
アメリアが最初からラリーに好意を持ってた理由がよくわからないし、それをラストまで引っ張る意味もわからない。
この恋愛要素が必要だとも思えないし、前作で不要だと思ってた要素が入りまくってたのも、私がこの映画を微妙に感じた理由の一つかもしれないです。
エイミー・アダムスは相変わらず可愛らしいし、演技も素晴らしかったんですけどね。
否定的な部分ばかり言ってきましたが、勿論この続編にも素晴らしい部分は沢山あります。
前出の通り今作初登場の展示物達はどれも個性的でしたし、新しい要素として絵の中の人間も動き、ラリー達が絵の中に入れるというのは面白かった。
小指ほどの絵の住人が動いているのは純粋に科学の力(CG)って凄いなって感動したし。
あとは前作で私が好きなシーン、猿のデクスターとラリーのビンタの応酬も、今作は宇宙猿のエイブルと合わせて3人でビンタ合戦は相変わらず面白かったですし、アウグストゥス(ミニチュア)視点では大事件なのに、人間視点ではただの風景っていうのも今作でもあって笑いました。
リスに乗ったアウグストゥスは可愛すぎ
カームンラー達とラリー達の最終決戦は笑いあり迫力ありでなんだかんだでよかったと思います。
ラストも、ジェド達は無事に自然史博物館に戻れてお客が来てもテディ達が堂々と動いていて一般に公認の関係になったって終わりもよかったと思います。
悪くない要素もありながらも、「続編は前作を越えられない」というジンクスそのままの映画になってしまったかなという感じ。
ロビン・ウィリアムズの遺作になった続編である最終作に期待します。
個人的点数:70点
(エイミー・アダムス演じるアメリアの大活躍に注目!)