NY心霊捜査官
あらすじ
ニューヨークの警察官であるラルフ・サーキは、動物園で母親が我が子をライオンの檻に投げ捨てるといった事件や、妻に対して激しい暴力をふるった男性の事件を担当していた。
これらの事件は一件全く関連性はないように思われたが、どちらの事件の加害者もまるで何か別のものに取り憑かれたかのような半狂乱の状態で逮捕されていた。サーキはこれらの事件を捜査していくうちに、自分にしか見えない何かが裏に潜んでいることを確信する。
そんな彼の前に、メンドーサと名乗る神父が現れ、一連の事件は悪霊によって引き起こされたものだと告げる…。
登場人物
ラルフ…ニューヨークの警察官
メンドーサ神父…悪魔祓い師。神父なのにタバコを吸う
ジェン…ラルフの妻。常にラルフの身を案じる
ジェーン…動物園で自分の息子をライオンの檻に投げ捨てた。精神異常者だと思われていたが…?
一言コメント:悪魔の考えは人間には理解不能
感想(ネタバレ注意)
実在する霊能者のラルフ・サーキの手記を基にした映画だそうです。
自分の予想と内容が違いましたが、
まあ悪くなかったんじゃないかな、と。
NY心霊捜査官というタイトルなので、心霊専門の捜査官が活躍する映画かなと思っていましたが、正確には「NYの一警察官だった男が、心霊事件に遭遇して最終的に警察官をやめ、心霊専門の捜査官になるまでのお話」でした。
ラルフはただの警察官なんですが、何故か霊能力あり?心霊現象を感知できる能力持ちで最初は信じていなかった悪魔祓い師のメンドーサ神父と最終的には悪魔祓いをして事件を解決します。
この映画R指定されてるだけあって、結構キツイというか痛グロな描写が多いです。
ただの暴力だけじゃなく人に噛みついたり屋上からの落下死体とかも普通に出てきます。
私は大丈夫でしたが、見る人によってはキツイでしょうね。
正直最初はラルフとその相棒(名前失念)が戸惑いながらも心霊現象を解決していくと思っていたんですね。
しかし、ラルフの相棒は結構いいキャラしてたのにあっさり霊に取り憑かれた男に殺されたりと結構酷い扱いでした。私はラルフの相棒は好きだったんでちょっと残念でした。
その代わりにメンドーサ神父がラルフの相棒として活躍していましたね。
正直、最初はメンドーサ神父が黒幕だと思っていたんです。
そもそも最初がジェーン担当の牧師(精神科医ではない)と名乗って登場って胡散臭すぎるじゃないですか。
見た目も牧師には見えないですし(笑)。なので、ラルフを上手い事誘導して最後には裏切る悪の親玉(サタン)だと思っていたんですね。
そしたらラルフの相棒はあっさりやられちゃうし、メンドーサ神父は普通に悪魔祓い出来ててこの人悪い人じゃなかったとなりました(笑)。
また、最初は胡散臭さ満載のメンドーサ神父の過去も語られて、実は元ヤク中だったとか、一回改心して牧師になるもヤク中女と出会って再びヤクに溺れてヤク中女と子供が出来るも中絶と中々な過去が判明してからは何故か好感度が上がりました(笑)。
聖職者も人間ですもんね。
実際に人間に取り憑いた悪魔を払っている姿はとても恰好よかったです。
ラストの元自衛官でジェーンやラルフ相棒等数々の人間を葬ってきた悪の親玉サンティノに憑いている悪魔を払うところは本当に壮絶でした。
顔中から血を流してるサンティノとか、自分の腕を噛みきるサンティノとか、突然普通の喋りになりラルフ達を騙そうとするサンティノとか、中絶した子供を利用してメンドーサ神父を挑発するサンティノとか、サンティノだらけですが(笑)そこそこ迫力あってよかったですね。
この映画を見てて疑問に思ったのがラルフの能力。
悪魔と通じる?共感する?能力を持ってたみたいですが、何でそんな能力を持っていたのか、突然能力に目覚めたのかその辺の説明がありませんでしたね。
あと気になったのはジェーン。
サンティノが動物園の壁に描いた文字(悪魔が宿るらしい)を見て悪魔が憑いたみたいだけど、動物園の壁に堂々と書いていたらジェーン以外の人間もその文字を見て悪魔が憑いちゃうんじゃないの?と思ったり。
公の場に堂々と書いてあったものを見たのがジェーンだけって結構な低確率だと思うんだけど。
サンティノがジェーンを殺したのも意味わからない。
サンティノ(悪魔)の目的は少しずつ悪魔憑きの人間を増やしていくことだったはずなのに味方のはずのジェーンをあっさり殺したのは?
悪魔の考えですから、人間があれこれ考えてもしょうがないってことかな。
全体としては、痛グロも多いですけど、実話ということで悪魔祓いのシーンは結構迫力ありますし、悪くない映画だと思います。
ホラーやサスペンスが好きな人にはオススメですね。
個人的点数:63点
(サンティノとラルフ&メンドーサ神父の対決に注目!)