ジャングル・ブック (2016年)
あらすじ
人間の少年モーグリは、幼い時に黒ヒョウであるバギーラに拾われ、狼の母親ラクシャに育てられていた。
そんなある時、ジャングルの嫌われ者、トラのシア・カーンがモーグリの前に現れる。
シア・カーンはモーグリに恨みを持ち、その命をつけ狙っていたのだ。
シア・カーンを何とか退けた狼のリーダーのアキーラだったが、シア・カーンは相変わらずモーグリの命を狙い続け、ジャングルの規律が乱れようとしていた。
混乱する狼の群れを見たモーグリは、自ら群れから離れる事を決意する。
こうして、モーグリは黒ヒョウのバギーラと共に「自分の居場所」を探す旅を始めたのだった…。
登場人物
モーグリ…黒ヒョウのバギーラに拾われた人間の少年
バギーラ…モーグリを陰から見守る黒ヒョウ
バルー…ハチミツ大好きな食いしん坊なクマ
シア・カーン…他の動物を平気で殺せる獰猛なトラ。モーグリをつけ狙う
個人的一言:ハリウッドの技術凄いわ
感想(ネタバレ注意)
アニメ映画「ジャングル・ブック」の実写版です。
アニメ版は見ていたんですが、内容は完全に忘れていたので、新鮮な気持ちで見る事が出来ました(笑)。
で、肝心の内容ですが、可もなく不可もなくといった感じですね。
つまんないわけではないです。ただ、特別面白かったわけでもないです。
まあ、元が子供向けアニメですから、内容に関してはこんなものですよね。
ただ、ストーリーに関してもいくつか気になるシーンはあります。
あんなに敵対心を露わにしてたシア・カーンにあっさりやられちゃうって、アキーラ油断しすぎじゃね?とか。
サルの王様キング・ルーイは何のために出てきたの?モーグリにアキーラが死んだことを伝える為?ご都合主義じゃねとか。
赤い花を使うのを一度は嫌がったのに、最終的には赤い花(火)が燃え盛るジャングルの中にシア・カーンを突き落とす決着の仕方って、結局赤い花を利用してるじゃんとか。
何か気になるところはあったんですけど、まあ「元は子供向けアニメ映画だから」と思えば、そんなもんなのかなあと。
ただ、売り?であるCGアニメで描かれた動物達は本当に凄かった。
本当に動物達が生きているんじゃないかと勘違いするくらい本物感があって、映画の本場ハリウッドの本気を見た気がしました。
こんなのを見せられた後じゃ、邦画はまだまだ全然だよなあと思ってしまったり。
全編に渡るCGシーンは本当に凄いので、これを見れるだけでも価値があるかな。
あと、出てくる動物達の中でも、特にクマのバルーは可愛かった。
ハチミツ大好きなとこが某プーさん(隠れてない)みたいで、この映画の貴重な癒し系になっていました。
そして、黒ヒョウのバギーラも良いですね
モーグリの為なら自分よりも大きいシア・カーンにも果敢に挑んだり、モーグリのお父さんみたいな感じで、かっこよかったです。
バギーラがかっこよすぎて、油断してあっさり死んだアキーラの情けなさがより際立ってた感じがするのは気のせいです。
ストーリー的には目新しさも面白さもなく。
CGとかハリウッドの技術という観点では見る価値あり。
という感想を私は抱きました。
アニメ映画版「ジャングル・ブック」を見た人なら、比較しながら見るのは面白いかもしれませんね。
映画としてもそこそこの出来なので、元のアニメ映画を知らなくても、見ても損はないと思います。
個人的点数:56点
(アキーラの悲しいラストに注目!)
▽アニメ映画版