アナと雪の女王
あらすじ
触れたものを凍らせたり雪や氷を作る魔法の力を持って生まれたアレンデール王国の王女・エルサは8歳のある夜、妹のアナと魔法で遊んでいるときに自分の力を制御できず誤って魔法をアナの頭に当ててしまい、意識不明の状態にさせてしまう。
13年後、成人したエルサは女王として即位することになり、閉ざされた門を開いて戴冠式が行われる。エルサの魔法は制御できないほど強大なものになっていたが、彼女は感情を殺してなんとか1日を乗り切ろうとする。一方アナは、13年ぶりに外界と接触できる特別な1日に新たな出会いを夢見ていたところを、隣国の王子ハンスと出会って恋に落ち、その日のうちに結婚の約束までしてしまう。
しかし、エルサはあまりにも早すぎる展開に2人の結婚に反対し…。
登場人物
アナ…アレンデール王国の第二王女。明るい性格で隣国の王子ハンスと恋に落ちる。主人公。
エルサ…アレンデール王国の第一王女でアナの姉。強力な魔法の力を持っており、制御できずに悩む。もう一人の主人公。
クリストフ…山に住む山男。アナに出会い、協力する事に。
ハンス…隣国の王子。アナと恋に落ちるが実は裏の顔が…。
オラフ…夏に憧れる雪だるま。幼いころにエルサとアナが作った。
一言コメント: 真実の愛=男女の愛はもう時代遅れ?
感想(ネタバレ注意!)
2014年大ヒットしたディズニー映画です。
Wヒロインや王子だったあの人が実は…とか、今までの「お姫様が王子と幸せな結婚をする」という今までのディズニー映画とは何から何までかけ離れている本作。
そこが、世界中でブームを起こした理由の一つかもしれませんね。
内容自体はそこまで盛り上がるものではありません。
アナもよくいるディズニー映画のヒロインです。しかし、エルサは新しいなと感じました。
見た目も性格も完全にアナと対になっていて、アナよりもエルサの方が人気と聞いてそれも納得できる魅力的なキャラです。
映像はとても美しかったですが、その中でも松たかこさん吹き替えのLet it Goはエルサが氷を操る描写も相まって、とても良かったです。
エルサの力によって呪いをかけられ真実の愛がないとアナは死んでしまうのに、自分を裏切ったハンスに殺されそうになっているエルサを助けるアナ。
その結果、アナは凍り付いてしまいます。
しかし、命を捨ててでも自分を助けようとしてくれたアナを見て頑なだったエルサの心は少しずつ溶けていきます。
そして、そんなエルサの気持ちが、アナを氷から救い出してくれます。
そう、「真実の愛」とはアナとエルサの姉妹がお互いを想いあう心だったんですね。
これは、ディズニーとしては新しいですよね。
イケメンの王子様は悪者だし、ヒーロー役のクリストフは完全に蚊帳の外です。(このシーンでクリストフはアナを助けるためにアナの元へ走っていましたが、それを知りながらアナはエルサを選びました)
この話、終始男キャラは蚊帳の外なんですよね。
本筋は距離があったアナエルサの姉妹が絆を取り戻すというもので、悪役のハンスもお助けキャラのクリストフもあくまでそれに花を添える程度。
アナとクリストフは結ばれますが、それもあくまでオマケ程度の要素しかない。
ディズニー初のWヒロインと大々的に謳っただけあって、アナとエルサがとにかく中心なんです。
そして、そんなアナとエルサが共感できる魅力的なキャラだった事がこの映画が受け入れられた最大の要因かな、と。
女性がプロデューサーだったみたいですが、だからこそ女性が好きになれる魅力的なヒロインを作り出せたのかな。
とにかく今までのディズニーのイメージを覆していますから、ディズニー苦手の人でも十分楽しめる映画で。
個人的点数:80点
(松たかこさん歌うエルサのLet it Goだけでも見る価値あり!)
松たかこさん歌うLet it Go入りのアルバムはこちら↓