プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂
あらすじ
孤児のダスタンは国王に見初められ、下級階級からペルシャ帝国の王子として迎えられる。
時が過ぎ、青年に成長したダスタンと兄王子二人は裏切りを理由に、聖なる都アラムートに攻め込んだ。
本殿制圧中にアラムートから逃走しようとした騎士と戦ったダスタンは、偶然に、水晶の柄の内側に「時間の砂」を詰めた短剣を手にいれる。この短剣は、柄の宝石を押すことで自分以外の全ての時間が約一分間分過去に巻き戻すことができる秘宝であった。
そして、目の前で国王である父を毒殺され犯人に仕立てられたたダスタンは、短剣の奪還を狙うアラムートの王女タミーナと共にアラムートを脱出し、自身の濡れ衣を晴らすべく動き出す…。
登場人物
ダスタン…孤児出身のペルシャ帝国の第三王子。
タミーナ…時間の砂の秘密を守る聖都アラムートの王女。
タス…ペルシャ帝国の第一王子。
ガーシヴ…ストイックな性格のペルシャ帝国の第二王子。
シャラマン…ペルシャ帝国の国王。ダスタンの養父。
一言コメント: ディズニーが送る王道「ボーイ・ミーツ・ガール」
感想(ネタバレ注意!)
同名のゲームが原作の映画です。
ペルシャ帝国を舞台にした、いわゆる「ボーイ・ミーツ・ガール」物ですね。
物語を簡単に説明すると、主人公のダスタンが自身に掛けられた濡れ衣を晴らす為に奮闘しつつ、時の砂が入った短剣の謎に迫るという話です。
この「時の砂が入った短剣」の使い方が非常に上手かったですね。
盗賊に捕らえられている時に毒蛇が襲い掛かる→時間の砂で過去に戻れたから毒蛇を襲われる直前で殺すとか過剰に使用せずに、しかし印象に残る描写をしていました。
題名の通りに物語はこの短剣を中心に動いていくんですが、そこにダスタンとヒロインのタミーナの恋模様が上手く絡まっていくのも良かったですね。
粗野気味なダスタンと気の強いタミーナがお互い騙し騙されしながらも(笑)徐々に惹かれあっていくのは微笑ましかったです。
寺院での次男ガーシヴ&暗殺部隊との戦いも、意外に迫力がありましたね。
ダスタン演じるジェイク・ギレンボールのアクションが軽やかで素晴らしかったです。
物語の内容自体は特に大きなサプライズもない、言ってみれば平凡でした。
バカそうな長男タスが黒幕なんてことはなく案の定、真の黒幕に上手く操られていただけでしたし、真の黒幕は明らかに悪人ヅラした叔父のニザムでしたし。
そのニザムが短剣を狙ったのも、過去に戻ってライオンに襲われた兄を見殺しにしたかったからです。
ただ、終盤タミーナやタスなど重要人物がバタバタと死んでいって、どうなるんだ?と思ったら「時の砂」の粋な使い方になるほどな、と。
さすがディズニー製作(笑)。バッドエンドで終わるはずがありません。
でも、このエンディングは好きですね。
「リセットされて一から始める事になった」ダスタンとタミーナの今後、少し興味がありますが続編は、ないでしょうね。
最初から最後まで王道を突き抜けた本作、ディズニー製作ですので子供が見ても安心安全のファミリー向けです。お子さんと一緒に、ぜひどうぞ。
個人的点数:75点
(ダスタンとタミーナが心を通わせていく過程に注目!)