ピラミッドの呪い
あらすじ
2013年、エジプト。
アメリカの考古学者マイルズとノーラのホールデン親子が、砂に埋もれたピラミッドを発見する。
調査の中で、これがエジプト王朝よりも古い時代のものと判明、歴史的大発見に親子は喜び合う。
だが、折しもカイロで大規模デモが発生、調査隊に撤収命令が出されてしまう。親子は撤収期限までの短い間に取材中のTVクルーとともに内部への潜入調査を敢行、だが彼らを数々の罠と謎の生物の襲撃が待ち受ける。
登場人物
ノーラ…考古学者。
マイルズ…考古学者。ノーラの父。
マイケル…ノーラの彼氏。
サニー…テレビ局の関係者。
フィッツィー…カメラマン。
一言コメント:怪しい場所を気軽に探索するのはやめましょう
感想(ネタバレ注意!)
怪しい場所をみんなで探検しようぜ!→あれ、出られなくなっちゃった→変な化け物が襲ってくる!→喧嘩しつつも皆で出口を目指そう!
というよくあるB級映画です。
ピラミッドが舞台ですから、一応申し訳程度に謎解き要素はあるんですがほとんどが化け物からの逃走がメインです。
しかも、この化け物というのがあのエジプト神話で有名なアヌビスという。
あの頭が犬っぽい神様ですね。
そのアヌビスがピラミッドの侵入者を襲っては天秤を使って侵入者の罪を量りつつ殺すという遊びをやってて、そこに運悪く主人公一味が侵入してしまいましたと。
これ、主人公一味が誰がメインなのかわかりにくいんですよ。
一応ノーラが主人公みたいですが、基本傍観者でそこまで大活躍しません。
5人いる内、最初はノーラと彼氏が中心か?と思ったら彼氏は入ってすぐに岩に挟まれ他の人間が出口を探して出ている間にアヌビスに襲われて死亡。
次にノーラ親子中心か?と思ったら終盤父親はアヌビスに襲われてあっさり死亡。(その前にサニーが剣山串刺し+生きたまま生物に食べられるという悲惨な死に方)
結局最終的に残ったのがノーラとどう見ても地味だったカメラマンって。
しかもそのカメラマンが度胸出して父親が殺される所を撮影→その映像を見たノーラが襲撃者はアヌビス!と特定するという大活躍。
これ彼氏の役目の方がよかったんじゃ?
しかもカメラマンは最後の脱出の時も事実上囮になってノーラを逃がします。
主人公ノーラがやった事といえば彼氏の叫び声が聞こえて慌てて来た道を引き返しそれが原因でサニーと喧嘩になったり、アヌビスが近くにいてヤバいって言われてるのにピラミッドの壁画に夢中になってたり。
なんか色々役割を間違えてるような気がします。
あと、ノーラがアヌビスとサニーを食べた生物(ネズミ?)に囲まれて絶体絶命のシーン、なんで謎の生物はノーラじゃなくアヌビスを攻撃したんでしょうね?
サニーを食べて人間の味は知ってるはずですし、まさか両方ピラミッドで生活してるから敵対関係というか縄張り争いみたいな事があるんでしょうか(笑)
ラストのオチはまあ定番で特に捻りもなく。
全体的に見てもそこまで突出したところのないB級映画という感じでした。
ただ一応グロイシーンもちょっとだけあるんで、この映画を見ようと思っててそれらが苦手な人は要注意です。
個人的点数:38点
(擬人化したアヌビスに注目!)