28週後...
あらすじ
ドンと妻のアリスは、郊外のある老夫婦の家に他の生存者2名と隠れて生活していた。そんな時、家に逃げ込んできた子供をドン達は保護するが、追ってきた感染者が家の中に侵入してしまう。ドンは感染者に襲われつつあるアリスを見捨て家から逃げ、ボートでただ一人感染者達から無事に逃れるのだった。
ウイルスの発生から28週後、安全宣言が出されたロンドンでは米軍を主導としたNATO軍の保護下で封鎖された保護区域内の都市の復興が進んでいた。
保護地区で暮らし始めたドンのもとにスペインから子供達のタミーとアンディが帰ってくる。ドンは、自分がアリスを見捨てて逃げてしまったことを隠して母が死んだことを子供達に伝える。
母アリスの死を聞かされたタミーとアンディは、せめてでもと母親の生前の写真を持ち帰る為に保護地区外の自宅へと侵入する。そこで2人は逃げ延びていたアリスを発見するのだった…。
登場人物
タミ―…弟のアンディと共にスペインへ修学旅行に行っていたため、ウィルスの被害に遭わなかった
アンディ…タミ―の弟でオッドアイ。身体にある秘密が…
ドナルド…タミ―達の父。妻アリスを見捨てて生き延びた
アリス…タミ―達の母。身体に秘密持ち
スカーレット…米軍医務官。アンディ達の身体の秘密を知っている
ドイル…米軍狙撃兵
一言コメント:父親が屑って、辛いよね
感想(ネタバレ注意)
今をときめくジェレミー・レナーも出演している28日後…の続編です。
まあ、なんでしょうね、
綺麗に終わった作品の続編っていらないよね
続編が傑作ならまだしも、酷い出来なら続編は蛇足にしかならないよね。
この映画はまさにその蛇足になってしまったかなと。
ストーリーもアレなんですけど、出てくる人物が色々酷い。
まずは全ての元凶である屑の父親ドナルド
嫁さんをゾンビの群れに放置するだけでも酷いのに、そんな自分の屑な行動を子供達には隠し、嫁さんが生きてた事がわかったら「見捨ててすまんね!愛してるよ★チュッ」なんて安易な行動をしたせいでゾンビパニック第二章開幕しちゃうし。
おまけに最後は息子にアレしちゃう、存在自体が屑という珍しいパパです。
行動全てが無能の極みの軍隊
既に感染している(免疫持ち)アリスをしっかり監視せずにドナルドの侵入を許すという無能に始まり、狙撃隊に「ゾンビだけ狙って撃て」→やっぱり難しいから生存者もとにかく全員撃て→やっぱりラチあかないから街全体消毒するわという常に後手の指示。
感染に対する免疫の重要性を全く理解せず、タミ―アンディ兄弟を保護する素振りすらみせず。ぶっちゃけあそこにいる軍人全てよりもアンディ一人の命のが重要だと思う。
他にも気になるのはいますが、上記二つは酷かったですね。
逆に男気溢れる行動をとり続けるジェレミー・レナー演じるドイルや、アンディ達の重要性を認識していて命がけで姉弟を守ろうとするスカーレットは株が上がりまくりですが。
うっかりフラグを立てちゃうスカーレットには思わず苦笑いです
「この姉弟の命は私達よりも大事よ」なんて言っちゃったら、この手の映画ではフラグにしかならないって(笑)
案の定フラグは回収されてるし
そんなうっかりなところも可愛いのがスカーレットですが。
ストーリーもアレなんですが、個人的に一番何だかなあと思ったのがラストです。
前作の感想でも書いたと思うんですが、私があの映画で一番いいなと思ったのがあのラストなんですね。
この手のゾンビ映画って、基本的に救いのなかったり後味悪いラストが多いんですが、前作のラストは爽やかさすら感じるような素晴らしいラストだったんです。
個人的には、あのラストを見ただけでも前作を見た価値があったと思うくらい。
でも今作はよくあるゾンビ映画と同じような、どこか後味悪いラストでなんだかなあ。
感染中(本人は免疫持ち)アンディが海を渡って他の国へ行くというラストはどうにかならなかったのか。
アンディの「僕達はずっと一緒」という言葉で、もしかして姉のタミ―がゾンビ化しちゃう?弟を庇ってとかと予想してたらまさかのあのラストだから、ガッカリ感も半端ないです。
あの素晴らしいラストからの今作のラストですから、今作は蛇足だなという感想しか浮かばなかった。
本当に綺麗に終わった作品の続編っていらないと思う
そう感じさせてくれた映画でした。
勿論、素晴らしい続編映画も沢山ありますけどね。
ホークアイになる前のジェレミー・レナーが男前軍人役で出演していますので、気になる方はどうぞ
前作の感想はこちら
個人的点数:40点
(弟を守る為に必死に戦うお姉ちゃんのタミ―に注目!)