PUSH 光と闇の能力者
あらすじ
かつてナチスが始めた超能力を持つ兵士の開発研究は、戦後各国が引き継ぎディビジョンと呼ばれる部署を設けて続けられ、ディビジョンは市井の超能力者を野生動物のように捕縛し集め、非人道的な人体実験を行っていた。
ニックは10年前にディビジョンに父を殺された過去を持つムーバー能力者で、以来逃亡生活を続け、現在は香港に潜伏している。
ニックの父は死の直前にいつか花を持ってきた少女を助けるようにと言い残していた。
ある日ニックは逃亡した女性の行方を捜しているというディビジョンのスニファーのエージェント2名に訪問される。
エージェントが帰った直後、今度はキャシーというローティーンの少女がやってきてニックに大金のもうけ話を持ちかけてきて…。
登場人物
ニック…親をディビジョンに殺された青年。能力はムーバー
キャシー…母親をディビジョンに攫われた少女。能力はウォッチャー
キラ…ディビジョンでの実験に耐え切った唯一の能力者。能力はプッシャー
エミリー…キラ達に協力する女性。能力はスニファー
一言コメント:専門用語多すぎでしょ
感想(ネタバレ注意)
なんていうか、専門用語多すぎる
とにかく専門用語が多すぎます。
OPで、ディビジョンがどんな組織かとか各能力の説明がさらっとあるんですが、まあ覚えられるわけないじゃないですか。
なのに、映画はこっちが能力の名前とかどんな能力かとか理解したつもりで話が進んでいって、専門用語がバンバン飛び交うんですね。
もうわけわかんないです。
私が理解力のないバカという事を考慮しても、ちょっと専門用語飛び交い過ぎ。
なんか念動力とか未来予知とか記憶操作とか色んな能力が出てくるんですが、それがウォッチャーとかムーバーとか専門用語で呼ばれるので、まあわからない。
素直にサイコキネシスとか未来予知っていう呼び名じゃダメだったの?
ウォッチャーだけはかろうじて未来予知だということはわかりましたが。
ストーリー自体も、ディビジョンと香港マフィアとニック達が、キラとキラが持っている薬を奪い合うというありがちな物で目新しさもなく。
肝心の能力者同士の戦いも大して面白さがなかったです。
というか同じムーバー(念動力)同士の戦いが殴り合いって…。
もっとその辺にあるものを飛ばし合うとかして派手に戦えよ!と思ってしまいました。
多分この映画の一番の見どころであるはずのニックとディビジョンのムーバーとの戦いのはずなのに、全くワクワクしませんでした。
ダコタちゃん演じるキャシーにも香港マフィアに同じウォッチャーの能力を持つライバルがいるんだけど、このライバルと意味ありげに色々やりあってたのに最後があっさりしすぎ。
未来予知を利用した戦いとかしてくれればもっと面白かったのに。
後、キラがなんていうか中途半端なんだよね
ディビジョンの投薬に耐えきった凄い能力者という設定なのに、イマイチ地味というかなんていうか。
一応終盤で人間何人かの記憶操作して操っていましたが、「それだけ?」という印象がぬぐえません。
ニック達も含めてあの場にいた全員の記憶操作するとか、もっと凄い能力を見せてくれればいいのに、能力も存在自体もなんか地味。
というかニックとキラは恋人同士でいいの?
なんか大した説明なくチューしたり抱き合ったりしてましたが。
専門用語多用する前に、まずこっち説明しろよと。
いつどこで出会ってどんな関係だったとか、さらっとでもいいからさあ!
ニックとの関係とかキャリー母の事とか、とにかくこの映画のカギであるはずのキラの存在感が薄いんですよね。
出てくる人間すべてがキラを追ってたり匿ったりして、キラと関わりあるのに。
ストーリーも特別面白いわけでもなく、専門用語が多いだけの映画という感じですね。
個人的には駄作だと思います。
ダコタちゃんの成長が見れたことだけが、この映画の収穫かな。
個人的点数:41点
(ちょっぴり大人になったダコタちゃんに注目!)
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