スネーク・フライト
あらすじ
FBI捜査官ネヴィル・フリンは、ハワイで発生した殺人事件の重要証人であるショーン・ジョーンズの護衛任務を命じられ、彼を無事に裁判に出廷させるべくロサンゼルス行きの飛行機に共に搭乗した。
だが殺人事件の首謀者である大物ギャングのエディ・キムは、ショーンの口を封ずるべく飛行機に積み荷として大量の毒蛇が入った箱を持ち込ませた。
離陸後時限装置が発動し、壊れた箱の中から興奮剤で凶暴化したあらゆる種類の毒蛇が放たれる…。
登場人物
ネヴィル…FBI捜査官
クレア…退職予定のCA
ショーン…エディの起こした事件の目撃者
一言コメント:人間の本性って本当にわかりやすい
感想(ネタバレ注意)
悪い奴が事件の目撃者を暗殺するために、飛行機で毒蛇を暴れさせちゃうぜ!という映画です。
これが意外にもおもしろかったです。
アナコンダみたいに一匹だけじゃなく大量に毒蛇がいるので、どこから蛇が出てくるかわからないしちょっと隙間でもあっさり中に入ってきたりするので、意外に緊迫感がありました。
飛行機の奥に立てこもる時乗客達のカバンでバリケードを作るんですが、カバンが足りなかったのか上の方が空いててここから蛇が侵入してきそうだなと思ったりとか、大量の毒蛇が本当に厳しい検問を突破できるの?という疑問とかそもそも毒蛇持ち込んで証人殺させようっていう計画自体どうなの?という感じですが「そんなこまけぇことはどうでもいいんだよ!」とどんどん話が進んでいきますので、たいして気になりませんでした。
登場人物も犬好きの女や幼い兄弟、傲慢な有名人や明らかな憎まれ役など結構バラエティに富んでてよかったですね。
この手の映画は一目見て「あ、こいつ死にそうだな」とすぐわかるんですが、この映画でそれに当てはまったのは憎まれ役のおじさんだけで傲慢な有名人とか犬好きの女とかは最後まで生き残ってたのが予想外で逆によかったです。
そもそもこの映画生き残る人が多すぎるんですね。
唯一ベテランのCAが毒蛇にやられて亡くなっただけ(赤ん坊を抱えた母親を助けるために毒蛇の巣窟へ飛び込んだ)で、後は多少の怪我があれど主要人物はほとんど無事でした。
この手の映画だと皆どんどんやられちゃって最後は数人、下手したら主人公と相手役以外は生き残らないってのがザラなので、逆に新鮮に感じましたね。
ただ、蛇軍団と最終決着というか、ボス的な蛇がいなかったのが不満でした。
憎まれ役のおっさんがデカい蛇に丸飲みされてて、こいつがボス蛇か!と思っていたらこいつが出てきたのはここだけで、戦う事もなかったのが残念ですね。
小さい蛇は結構出てきて戦うんですが、大きい蛇はほとんど出てこなかったですね。
最後の山場は墜落しそうな飛行機をなんとか不時着させる事だったんですが、せっかく蛇を前面に出しているんだから大きい蛇との戦いが見たかった。
だって、飛行機が無事に不時着できるのは簡単に予想できるし(笑)
ラストも明るい雰囲気で、エディも逮捕されるしネヴィルもショーンも新しい彼女ゲットで大団円って感じで良かったですね。
この手の映画で大団円って意外と珍しいんですよ。大体暗い雰囲気のままで終わる事がほとんどなので。ネヴィルとクレアはともかくショーンと金髪CAはそんなにフラグ立ってたっけ?という感じですが(笑)
よくあるパニック映画ですが、大量の蛇との戦いは緊迫感ありますし、ラストは大団円で観終わった後、一種の爽快感もあります。
パニック映画入門にはもってこいの作品ではないでしょうか。
個人的点数:65点
(ネヴィルとクレアの奮闘に注目!)