地下に潜む怪人
あらすじ
自殺した父の意思を継いで錬金術と「賢者の石」を調べていた女性考古学者のスカーレット・マーロウは、カタコンベの下に賢者の石が隠されていると確信していた。
無認可でカタコンベの案内役をしているパピヨン、友人のゼッドとスージー、カメラマンのベンジー、外で待ってる予定だった協力者のジョージと共にカタコンベに侵入する事に成功したが、そこでスカーレットを待ち受けていたのは、想像を絶する光景だった…。
登場人物
スカーレット…若き考古学者。父の研究を受け継ぐ
ジョージ…スカーレットの協力者。
ベンジー…スカーレットに密着するカメラマン。
ゼッド&スージー…パピヨンの友人1と2
一言コメント:何の罪もない善良な人間ってこの世に存在するの?
感想(ネタバレ注意)
カタコンベを舞台にしたホラー風味のPOV映画です。
これ、多分好き嫌い別れる映画だと思います。そして、私はどちらかというと嫌い側というかおもしろくなかったなという感想です。
ホラー映画なんですが、考古学がテーマなのでどこか冒険風味でもあります。
自分がイマイチだなと感じたのは、結局カタコンベで起きた出来事は何が原因かわからなかったからです。
「鳴っている電話」や「古びたピアノ」など、意味ありげなものが多数登場してここが普通じゃない場所だとわかるんですけど、だから何?っていう。
白い服を着た怪しげな女が意味ありげに何度も登場して、これが黒幕かと思ったら単にカメラマンを突き落しただけで他には何もせず。
カタコンべで行方不明だったパピヨンの友人ラ・トープはそれまで協力的だったのに突然発狂してスージーを殺すんですが、それも最後まで理由が明かされず。
カタコンベはスカーレットの父親やジョージの弟、パピヨンの燃えてる車の中にいる友人などその人間のトラウマ?罪?を見せて懺悔させたがってるみたいですがスージーとラ・トープも何かあったんでしょうかねえ。
カタコンベの中には白い女やら変な恰好した男やら色々いましたが、彼らは一体何者なんでしょうね。特に意味ありげだった白い女。
結局カタコンベのこの不思議な現象や謎の人間達については一切説明ないです。
一個一個全部説明しろとはいわないけど、総スルーはさすがに酷いなと。
そして本題の「賢者の石」関連ですが、
スージーが怪我をしたけど賢者の石で治った!→賢者の石凄い!→ジョージが怪我した→この賢者の石偽物じゃん!本物取りに戻ろう!
はさすがにないでしょう。
偽物ならなんでスージーは怪我が治ったの?偽物にもそれなりの力は宿ってるってこと?
さすがにこの流れはないでしょう。
ただ、スカーレットが本物を取りに戻る時の色々はおもしろかったです。
血の海とか。
最後は上に行く=下に降りるという事に気づいて全員で罪を懺悔して穴に落ちて無事マンホールから脱出しておしまいです。
各人の懺悔はスカーレット=父の自殺を止められなかった
ジョージ=助けを呼びに行かずに自分が助けてれば弟は死ななかった
ゼッド=認知してない子供がいる
だったはず。
というかパピヨンの友人1だったゼッドが生き残ったのは驚きです(笑)
愉快な人間だったけど、この手のタイプは大体早々に死んじゃうのに。
冒険ホラーみたいな映画ですが、基本的に説明はまったくありません。
自分みたいに最低限の説明が欲しいタイプはこの映画は向いてないと思います。
ただ、雰囲気は最高でホラー描写は悪くないので、理由とか気にしない!という人にはオススメ出来ます。
個人的点数:45点
(スカーレットのアグレッシブさに注目!)