デッドプール
あらすじ
愛する恋人と婚約し、幸せの絶頂にいたウェイド・ウィルソンは、突然末期癌を宣告される。
悩んだウェイドは酒場で出会った男の誘いに乗って、がんの治療と引き換えに人体実験に参加する事に決める。
それは、恋人ヴァネッサとの別れを意味していた。
人体実験の被験者になったウェイドは望み通り、不死身の肉体を手に入れるも、その代償として醜い姿になってしまう。
その醜い姿に絶望したウェイドは、デッドプールと名前を変え自分に人体実験をしたフランシスを探し出す…。
登場人物
ウェイド…トラブルシューターで生活を立てる男
ヴァネッサ…ウェイドの恋人
フランシス…ウェイドを不死身にした男
アル…ウェイドと一緒に暮らす盲目の老婆
一言コメント:言うほどヤバい奴じゃないよね、デッドプール
感想(ネタバレ注意)
ライアン・レイノルズ主演、アメコミ映画です。
正直、想像よりは面白くなかったです。
この映画よくCMやってて、「今までのアメコミヒーローと違う」「デッドプールはヤバい奴」的な事を行ってた気がしましたが、デッドプールってそこまでヤバい奴かなあ?
ヤバい奴っていうから、倫理観がなく敵味方民間人関係なく戦うとか、メチャメチャ卑怯な手を使うとかするのかなと思ってたんだけど、そんな事はなく。
ただ単に下ネタとかちょっと過激な事を言うだけのアメコミヒーローってだけでした。
まあアメリカではヒーロー=正義感があって真面目ってイメージがありそうだから、不真面目そうなデッドプールはヤバい奴扱いになっちゃうのかな?多分。
正直、デッドプールのぶっ飛びぶりを期待してみていたので、その部分はかなり消化不良でした。
ストーリーも、姿が醜くなったヒーローが自分の姿を変えた男を追う&恋人とのいざこざというよくあるストーリーで、新鮮味や驚きはなかったです。
あと、敵が弱いのも不満。
デッドプールを醜く変えたのはフランシスという男で、こいつもミュータントなんだけど、これが結構弱い。
基本的にデッドプールよりも弱いし、頭良さそうに見えて色々策略を練ってるけど何か爪が甘いし。
そもそも、映画の中盤で一度デッドプールに捕まって殺されかかってるわけで、このフランシスとデッドプールが戦っても盛り上がるわけないし。
普通に不死身のデッドプールが勝つと誰もが思うよね。
フランシスがメチャクチャ強い男で、このフランシスに何度もやられながらも不死身という特性を生かして最後はデッドプールが辛勝、だったらかなり盛り上がったと思う。
個人的に気に入ったのはX-メンの二人。
生真面目なコロッサスとクールなウォーヘッドは、結構好きでした。
ウォーヘッドが炎使い?なのは驚きでしたし、ウォーヘッドとフランシス部下エンジェルとの戦いは良かったです。
ウォーヘッドの能力便利そうだなあ。
文句ばっかり言っている気がしますが、良かった点もあって。
例えばウェイドとヴァネッサの出会いから婚約、復縁までの流れは良かったように思うし、デッドプールの結構グロイ描写も好きでした。
不死身&再生能力があるからこそ出来る戦いをよくやっていて、それは面白かったように思います。
あと、ヤバい男ではなかったけど、デッドプールの明るいというか不真面目性格は結構好きでした。
この映画は極端に悪い部分があるわけじゃないんだけど、どこか惜しいというか「これをこうしてればもっと面白かったのに」という部分が多い映画だと感じました。
続編も決まってるようなんで、続編では今回不満に感じた部分(敵が弱い&デッドプールがたいしてヤバい奴じゃない)が解消されてればいいなあ。
個人的点数:65点
(クールなウォーヘッドの活躍に注目!)