フィフス・ウェイブ
あらすじ
突然現れた「アザーズ」と呼ばれる宇宙人は4度の攻撃を行い、地球は壊滅の危機に瀕していた。
普通の学生だったキャシーは、父親と弟と共に難民キャンプへ避難するも、父親は死に弟は離別してしまう。
アザーズからの攻撃から何とか逃げながらも米軍に連れていかれた弟を追いかけるキャシー。
一方、アザーズは「第5波」の攻撃によって地球人を絶滅させようとしていた…。
登場人物
キャシー…弟想いのお姉ちゃん。前世はヒット・ガール
オリヴァー…キャシーの弟
ベン…キャシーの同級生。通称ゾンビ
エヴァン…キャシーが出会った青年。アザーズの監視から避けつつ一人生活しているが…
一言コメント:金返せ!
感想(ネタバレ注意)
クロエ・グレース・モレッツちゃん主演のスリラー映画です。
久しぶりにここまで酷い映画に出会いました
基本的に全てが酷いんですけど、その中でも特に酷い部分を紹介したいと思います。
①アザーズが説明不足過ぎる
今作の非常に重要な要素である地球を侵略してくるアザーズですが、その設定についてロクな説明がありません。
なぜ地球を侵略してくるのか?なぜ回りくどいやり方で地球人を壊滅しようとしてくるのか?そもそもアザーズってなによ?
という、映画を見ていると当然の質問が湧いてくるんですが、それについて説明は一切ありません。
キャシーのパパが「綺麗なままの地球が欲しいから地球人だけ殺したいんじゃね」的な事を言っていた気がしますが、あくまでもパパの意見でアザーズの総意ではありません。
そもそも津波なんて起こしたらビルは崩壊するし木も倒れて自然もヤバいだろうし人間以外の動物も死ぬだろうし綺麗な地球のままでいられないと思うのですが。
アザーズが5度に分けて地球を襲う意味が本当にわからない。
第5波に至っては幼い子供達を兵士に育てて普通の人間を殺させるという回りくどいにもほどがあるやり方だし、そんな悠長な事をしている暇があったら自分達で人間を始末すればよくない?
米軍基地には沢山の屈強な人間が集まっているんだから、全員でやればすぐに終わるでしょ。
アザーズについては設定から行動から全てが酷いとしか言いようがないです。
②キャシーとエヴァンの恋愛描写いる?
映画の中盤から急にキャシーとエヴァンがイチャイチャし始めるんですが、そんな事してる場合か!と誰もが思ったんじゃないでしょうか。
周囲にはアザーズがいるかもしれない極限の状況、大事な弟が無事かもわからない不安。
そんな状況で、突然キャシーとエヴァンがイチャイチャし始めます。
これにはさすがに呆れました。
いくら何でもこれは酷すぎというか、これまでずっとキャシーが弟想いの姉という描写がされていたので、唐突な恋愛描写にキャシーに対する好感度すら下がりました。
しかも、このバカップルはこれだけじゃなく、終盤にアザーズの基地で再会した時も、弟を探さなければいけない状態で突然キスします。
しかも、ベンの目の前で。
誰もがベンこいつらぶん殴っていいよ!と思ったよね。
この二人の恋愛描写は本当にいらなかったし、本作の評価を下げている最大の要因だと思います。
③そもそもストーリーが酷い
そもそもの問題として、ストーリーが全体的に酷いです。
電気が使えない!車が乗れない→米軍は車乗れるし最新機器使える
の時点で誰もが米軍=実はアザーズと思っただろうし。
アザーズのエヴァンが「キャシーに一目惚れして改心しちゃった☆」ってさぁ。
脚本家は本気でヒットすると思って書いてる?と問い詰めたくなるレベル
あと、明らかに続編を意識した中途半端な終わり方も酷い。
続編を考えて脚本を書くのもいいけど、プロなら本作を見るだけで観客が満足できるような脚本を最低限書くべき。
最初から続編ありきはバカにしてるとしか思えない。
色々不満をぶちまけましたが、本当にそれだけ本作は酷い。
映画として最低限のレベルにも達していません。
あえていいところを挙げるとすればクロエちゃんが可愛い事だけど、これも演じるキャシーが映画が進むごとにただの恋愛体質な女になっていったので、最終的には魅力0の映画になりました。
本作を見るくらいなら、別の映画を見た方が全然いいです。
クロエちゃんファンにもおすすめしません。
お金をかけて作られたとは思えないほど酷い映画なので、ある意味出演者に同情しますね。
個人的点数:28点
(キャシーとエヴァンのバカップルの行く末に注目!)